中国人の年越しには、新しい服を着るという伝統的な習慣がある。漢服の馬面裙は、古典と現代のシンプルな美しさを兼ね備え、現代の若者の大衆的な着用の需要にもマッチする。馬面裙は今年、中国風のファッションの人気商品になった。

　春節連休中、河南省洛陽市の天街で、新春の盛大なイベントが催された。現場では馬面裙などの漢服を着たアクターと観光客の姿が見られた。

　山東省曹県では春節連休中、美しく風格のある漢服ショーが千年前の様子を再現した。取材に応じた多くの消費者は、漢服の着用は以前であれば愛好家によるものだったが、今や馬面裙のような漢服の様式がより日常化しており、このような方法で中国の伝統文化を広めたいと述べた。

　山東省曹県は中国の漢服生産・販売拠点の一つで、漢服の年間売上は70億元以上にのぼる。曹県では今年、馬面裙をメインとする辰年の服の売上がすでに3億元を超えている。

　浙江省嘉興市海寧市許村明基布芸場の張明強総経理は、「毎日受注が続き喜んでいるが、対応し切れず困っている。まだ3万枚以上の馬面裙の出荷が遅れている」と述べた。情報によると、この企業は馬面裙の生地から完成まで最短2時間以内で完了するが、このような作業効率であっても現在の生産能力では対応が間に合わないという。

　生産能力の拡大は、張氏の現在の最重要任務だ。「最近になり新型のレーザーカッティング設備を導入した。生産フローを持続的に最適化し、効率を上げる。それと同時に設備調達と求人を行っている。春節連休終了後に最短時間で生産能力を3倍拡大し、尽きることのない受注に対応できるよう努力する」

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年2月18日