文化 >
14万6000年以上前の哈爾浜（ハルビン）古人類頭蓋骨化石とその歯石を対象とした中国科学者による研究成果が18日、世界2大学術誌「サイエンス」と「セル」に同時掲載された。
本研究は中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の付巧妹研究員チームと河北地質大学の季強教授チームが共同で実施。独自開発の先端古代タンパク質実験システムと革新的な古代DNA実験手法により、一枚のほぼ完全な古人類頭蓋骨を謎の多いデニソワ人集団と関連付けることに世界で初めて成功し、同集団の形態学的な謎を一挙に解明した。
デニソワ人は絶滅した古人類集団で、2010年に初めて発見された。ヨーロッパに広く分布したネアンデルタール人と姉妹群関係にあり、現代のオセアニア・東アジア・南アジア・アメリカ先住民族に遺伝的影響を与えている。現存するデニソワ人遺骸は断片的なものが多く、完全な形態学的特徴と確実な分子的証拠を併せ持つ化石標本が存在せず、その形態及び分布パターンや、東アジア古人類進化における役割の解明が阻まれていた。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年6月19日
|
|
 |
