ホーム>>文化>>有人宇宙船「神舟7号」の「探索の旅」
有人宇宙船発射場に酒泉を選んだ理由
発信時間: 2008-09-26 | チャイナネット

中国の有人宇宙船発射場を選択する前期作業の段階については、1988年の後半にまでさかのぼる必要がある。当初、酒泉・西昌・太原の3カ所の衛星発射センターおよび中国南部などで調査が行われたが、最終的に酒泉衛星発射センターに決定した。それには次の5つの理由がある。

(1)酒泉衛星発射センターは当時、建設されてすでに30年になり、物質面での基礎が整い、各種設備も基本的に揃い、技術保障や観測・通信、鉄道輸送、配電などの条件が整っていた。

(2)発射場の周囲はゴビ砂漠に囲まれ、200キロメートル以内はほぼ住民がいない上、600キロメートル以内に人口が密集した街や重要な幹線道路もないため、安全が確保できる。

(3)発射場の敷地は5万平方キロメートルにわたる広々とした土地であるため、待機中と打ち上げ段階での宇宙飛行士の救出に非常に適している。また、上空と地上を往復する先進的な輸送システムが最も理想的な状態で打ち上げと着陸・回収をこなせる。

(4)数千キロメートルという距離を十分に活用でき、すでに地上の宇宙航空観測網が基本形成された。

(5)気候が乾燥し、雨や雷が少ないため、打ち上げ条件をクリアしやすい。

酒泉衛星発射センターの有人宇宙船発射場は1994年に着工、1998年に竣工した。有人宇宙船の打ち上げが実際に実施された発射場は世界に3カ所しかない。

 「人民網日本語版」 2008年09月26日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 今後2日間は宇宙飛行に有利な環境

· 中国の船外活動用宇宙服(2)将来はより柔軟に

· 中国の船外活動用宇宙服(1)安全性に問題なし

· 「神舟7号」、中国の飛躍を推進

· 胡主席、「有人宇宙飛行の緒戦に勝利を収めた」