四川省林業庁野生動物保護センターの楊旭煜・副所長は11日、「第18回ジャイアントパンダ繁育技術委員会年次総会」で、四川省のパンダ生息地、とくに岷山山系で竹の花が一斉に開花し枯れ、野生パンダの生存を脅かしていることを明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
楊副所長によると、四川のパンダ生息地の竹は2005年から花が咲き始め、現在に至っているという。竹の開花面積は計2万4千ヘクタールに達し、四川のパンダ食用竹の面積全体の1.4%を占める。現在花が咲いているのは、パンダ食用竹9種類で、四川パンダの食用竹全体の30%。現時点で、竹の開花が原因のパンダ死亡例はまだ見つかっていない。この竹の開花期は今後も続く見通しで、パンダの生存に対する大きな脅威となっており、当分は目を離せない状況だ。
四川省に設立されたパンダを主要保護対象とする自然保護区は40カ所、野生パンダの60%と飼育パンダの50%は保護区内に生息しており、基本的な保護を受けている。
同省のパンダ生息面積は177万ヘクタール、全国の77%を占め、野生パンダの生息数は1206頭、全国の76%を占める。
「人民網日本語版」2007年11月12日 |