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滇池の沖積した泥を利用して発電 昆明
発信時間: 2008-02-21 | チャイナネット

昆明市発電工場の楊富林代表は20日のインタビューで、昆明市は滇池の沖積泥を利用して発電することを考えており、滇池の沖積した泥の処理問題の解決や、火力発電所の高いエネルギー消費という欠点を補うことができると語った。

昆明市発電工場は、すでに滇池の沖積泥を利用し発電する事業化レポートを関係部門に提出し、政府がこのプロジェクトに力を入れてサポートしてくれるよう期待している。

沖積泥を燃料としている村人

「最初に沖積泥を利用したのは滇池周辺の村人で、彼らは沖積泥を掘り出し、乾かして使っていました。この乾かした沖積泥は、『泥炭』と呼ばれています」と話す楊富林さんは、沖積泥を利用して発電する構想は、ここから考えついたのだという。

多くの専門家が滇池の沖積泥を検査した結果、その中には燃焼可能な物質が含まれていた。もし新しい技術を利用すれば、ゴミである沖積泥が熱エネルギーに変わり、電気エネルギーと同じように発電に使うことが出来る。

エネルギー産出量は少ないが、環境保護には価値がある

楊さんは、沖積泥による発電エネルギー量は少ないが、環境保護の面では価値があると考えている。今こうした沖積泥は、汚水処理工場が毎日処理する汚泥と同じように埋められるだけで、何の価値もない。政府部門は積極的に滇池の環境を整備しているが、大量の沖積泥の処理に悩んでおり、水環境の改善はなかなか進んでいないのが現状だ。

そして楊さんはこう話す。「中国は今、石油や石炭の不足に直面し、新しいエネルギーの開発が必要です。沖積泥は再生可能な資源でコストもほとんどかからず、環境保護や滇池の整備にも役立つのです」

「チャイナネット」2008年2月21日

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