IPCC・気候変動に関する政府間パネルがこのほど発表したところによると、現在の気候変動は、これまでの200年、人類が化石エネルギーを使用し続けたことによるものだ。この結論は、今日の気候変動をもたらす原因を明らかにした。これについて、ブラジルのサムエル首相代理は、「先進国は、大量の温室効果ガスを排出してきた。例え、発展途上国が排出を削減しても、情勢は依然として厳しい」と述べた。
気候変動への対応は世界各国の共同の責任であるが、先進国の責任はもっと大きいものである。G8・主要国首脳会議のホスト国として、日本の福田康夫首相は、映像による談話を発表した。この中で、日本は、温室効果ガスの排出を削減し、発展途上国がその環境保護技術を高めることを支援する。また、100億ドルの資金を発展途上国に提供すると発表した。
多くの参加者は、発展途上国が共同でこの問題を解決することで合意した。これについて、ブラジルのアレクス記者は、「中国が述べたことは理にかなっている。つまり、二酸化炭素の排出基準は、先進国だけが制定するものではない。また、発展途上国が同じような責任を問われることは不公平だ。現在でも、主要排出国は、依然として先進国だ」と述べた。
気候変動は、特定の国あるいは政府の責任だけではなく、世界のすべての国が共同で解決すべき問題である。多くの発展途上国は、発展を図りながら、温室効果ガスの排出をコントロールする必要がある。一方、先進国は発展途上国がこの目標を実現するために、支援していく必要がある。
「中国国際放送局 日本語部」より2008年2月21日
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