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中日環境協力の概況(1)
発信時間: 2008-02-27 | チャイナネット

中日両国の環境分野での協力は1970年代に始まった。日本環境代表団の初めての訪中(1977年)をきっかけに、環境諸分野での両国の交流と協力が頻繁に展開され、中国が環境保全分野における国際協力を展開する上の重要な要素となっている。これまで、技術開発や共同研究、人材育成、宣伝教育などの分野で一定の規模を具えた科学技術協力プロジェクト数十件を実施し、プロジェクトの中身は大気・水質汚染対策、生態系保全、農業・林業、水資源などに及んでいる。このため、両国は政府要員の相互訪問を行ったほか、研究所や大学、その他の民間機構で環境科学技術や管理者の交流・育成訓練と相互視察、シンポジウムの開催なども展開してきた。

30年余りの間に、両国は成果に富む交流と協力を繰り広げ、次のような成果を上げた。

良好な環境協力メカニズムを構築

まず、ハイレベルの中日環境保護合同委員会を発足させたことだ。1994年5月28日、両国政府は「環境保護協力協定」を締結したほか、両国の環境保全部門は同年北京で「第1回中日環境保護合同委員会」を開いた。03年末現在、合同委員会の会合はすでに5回開かれ、両国間の環境協力、協力分野の確定、協力ルートの開拓などに重要な役割を果たした。

次は「中日環境協力総合フォーラム」を設けたことだ。両国は1996年に「中日環境協力総合フォーラム」を設けた。参加者は主に両国政府や地方政府、開発援助の実施機関、科学研究機関、民間団体およびその他のNGOの代表。フォーラムは参加者たちが環境協力の進展状況について対話を行い、将来の協力政策について討論を展開するプラットホームとなっている。

第三は「中日友好環境保護センター」(以下「中日センター」と略)を設立したことだ。両国政府の協議によって、「中日センター」は日本政府の提供する105億円の無償援助資金、中国政府の提供する6630万元によって建設された。敷地面積は2.9ヘクタール、建築面積は3万1000平方メートル、中には科学研究実験棟、国際会議ホール、専門家棟、エネルギー施設棟などがある。また、公害防止技術部が中国環境科学研究院の構内にある。中には模擬実験棟と精密計器棟があり、科学研究設備として先進的な環境分析・測量・実験器具のほか、環境情報を収集、処理するコンピューター、大気や水質、廃棄物による汚染を防止する模擬実験装置、宣伝・教育用の映像制作のための設備などがそろっている。現在、このセンターは中日両国が環境協力を展開する窓口となり基地となっている。

写真=中日友好環境保護センター

「北京週報日本語版」2008年2月27日

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