ホーム>>生態環境>>砂塵対策
北京に最も近い砂漠は天安門まで80キロ
発信時間: 2008-03-31 | チャイナネット

哀愁の漂う「天漠」

張家口市懐来県の「天漠」は、北京の境界からわずか18キロしか離れておらず、天安門までの直線距離は80キロ。そのため「北京に最も近い砂漠」と呼ばれている。

現地の民間伝説によると、慈禧太後が西のほうへ逃げた時、風がびゅうびゅう荒れ狂うように吹き、黄沙が太陽を覆い隠したので休憩することにした。そして慈禧太後が靴の中に入った黄沙を捨てると黄沙がますます多くなり、最終的に「天漠」となった。現在の懐来県城がある沙城は、ここから名がついたと言われている。

「天漠」は果たしてどのように形成したのだろうか。内蒙古や寧夏からの砂によってできたと考える人もいれば、地磁気と関係があるとする人もいる。しかし今に至ってもまだ定説はない。

干ばつは北京周辺の砂漠にある植物に見舞われる大きな問題だ

懐来県林業局の王月星副局長は、「『天漠』の砂がどこから来るにせよ、名前のように『天漠』は天から降りてきたことは疑うに及ばない」と言い、「天漠」の形成は現地の特殊な地形と関係があると見ている。毎年春、強い西北の風で巻き上げられた黄沙が南下する時、「天漠」の隣に高くそびえる軍都山に妨げられ、大量の黄沙がここに積もり、時間とともに「天漠」が形成された。

懐来県林業局が推し進める「砂漠植生快速回復技術」プロジェクト

「天漠」の周辺には、網状の緑のマスが多く見られる。王副局長は、これは林業部門が174万元を投入して押広めている「砂漠植生快速回復技術」プロジェクトで、「暖かくなるとマスの中から植物の芽が出、砂嵐を防止するのに役立つ」と話す。

「チャイナネット」2008年3月31日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 中国の環境保護部が近く発足

· 中日の協力・提携で北部湾に防護林を建設

· 北京の空気をきれいに 内蒙古が協力

· 内蒙古の黄砂、減少傾向に

· 今年の黄砂発生回数、昨年を上回る見込み