清華大学水業政策研究センターの傅涛・主任は2日、現在の徴収基準と徴収レベルから見て、「十一五(第11次五カ年計画:2006~2010年)」末の時点で、中国の汚水処理費用は700億元不足する見通しだと述べた。 新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
傅主任は、北京で開かれた「2008年城市水務戦略フォーラム」で、「現在の汚水処理場建設スピードによると、汚水処理場施設は『十一五』末時点には約3000カ所に達すると予測される。処理能力を約500億立方メートルとして計算すると、汚水1トンあたりの処理コストは1.5元、処理費用の必要総額は約750億元にのぼる。しかし、汚水処理費徴収額は40~50億元であるのが現状だ」と述べた。
住房・城郷(住宅・都市農村)建設部城郷建設司の李東序・司長によると、中国の汚水処理量・規模は、1998年から2008年までの10年間で急増したという。「十一五」期間における中国の汚水処理目標(処理率)は、重点省都都市80%、一般都市60~70%、県政府所在地60%。李司長は、現在の汚水処理場の建設スピードから、「十一五」期間の目標達成に問題はないと語る。
「人民網日本語版」2008年4月3日 |