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パンダの出産ラッシュの理由 |
発信時間: 2008-09-04 | チャイナネット |
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四川省の成都パンダ飼育研究センターは2日、1日夜から2日未明にかけて、5歳のパンダが人工授精で双子を出産したと発表した。 2番目に生まれた赤ちゃんは40グラムしかなく、人工繁殖で誕生したパンダとしては世界で最も軽いという。 成都で飼育されているパンダの数は、9月3日までに82頭に増えた。その中で今年に生まれた赤ちゃんは15頭で、この何年かで最多だ。飼育研究センターは、まだ何頭かのパンダが妊娠中で、この記録は更新されるだろうと話す。 今年のパンダの出産ラッシュについて、成都パンダ飼育研究センターの費立松研究員に話を聞いた。 同じ個体群のパンダが、短い期間に集中して出産するのは世界でも初めでだが、どうしてそんなに集中しているのか。 費立松:いろいろな原因があるが、私たちの技術が進展し成果が上がったこともその理由だろう。また成都パンダ飼育研究センターの67頭のパンダのうち、今年は約20頭が繁殖期を迎えている。その他にも、毎年政府からは一頭のパンダにつき5万元のパンダの生活費が支給され、国内外の社会団体の援助や、パンダ技術委員会、パンダ繁殖育成基金会の資金や技術サポート、センターの繁殖育成の専門家の努力もある。 繁殖技術の詳細について。 費立松:例えば、以前パンダのえさは、各種ビタミンや微量元素を補充をしていたが、研究の結果、竹を中心にしてできるだけ人工飼料を少なくするほうがいいということが分かった。その他にもパンダがよじ登ったりすることができる木やプールを設置し、おもちゃを増やすことで、パンダの運動量が増加した。病気の予防も加わってパンダたちの身体条件も保証された。繁殖については、かつては今までの経験をもとにパンダの発情期を判断していたが、今はパンダの排卵期を測定して、チャンスを見計らってパンダたちを一緒にしている。また人工授精も行っている。 今年生まれたパンダの15頭うち5組は双子だったが。 費立松:今年生まれたパンダが多かったのは、双子だったこともある。人工授精以外にも、パンダたちに「性教育」を行った。例えば交配経験なかったパンダに見学させたことも、自然交配が増加した結果だろう。 「チャイナネット」2008年9月4日
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