中国で初めてとなる自発的な二酸化炭素排出削減量の取引が5日に成立した。これは上海の天平自動車保険株式有限公司が27万7699元を出資して、オリンピック期間中に北京市で行われた「エコ外出活動」での8026トンの二酸化炭素排出削減量を購入し、この企業が2004年の成立から2008年末までに排出した二酸化炭素を相殺する。この企業は自発的に二酸化炭素排出削減量を購入した中国企業としては初のカーボンニュートラル企業になった。
エコ外出・二酸化炭素排出削減指標は、中国国際民間組織合作促進会と米国の環境防衛基金などが2008年に共同で始めた「エコ外出・二酸化炭素道路活動」からきている。中国の清華大学交通研究所の審査証明では、オリンピック開催のために去年7月20日から9月20日までに車のナンバーの末尾による規制を実施した期間、北京の約100の企業や事業機関の8万1670人がこの活動に登録・参加し、約8895トンの二酸化炭素の排出を削減した。
米国の環境防衛基金の中国項目チームの責任者である張建宇博士によると、天平自動車保険株式有限公司の購入資金は全て「中国民間促進会エコ外出専門基金」に寄付され、エコ外出プログラムの持続可能な発展をサポートするという。現在、環境防衛基金は上海世界博覧会局、上海環境保護局と「エコ外出」活動を展開しており、この資金は上海万博の「エコ外出」項目に優先的に用いられている。
購入側の天平自動車保険株式有限公司の胡務理事長は、「購入した排出削減の指標は、北京オリンピック期間中に市民が共同で参加し努力した結果だ。この指標で自社の二酸化炭素の排出量を相殺できるのは非常に大きな意味がある」と話す。
「チャイナネット」 2009年8月7日 |