長年にわたる保護と開発を経て、中国北部最大の淡水湖の1つ微山湖に位置する山東省滕州の紅荷湿地は、中国最大の国家湿地公園となった。この湿地公園は中国国家林業局、教育部、共産主義青年団中央から「国家生態文明教育基地」と指定されている。
調査によると、滕州の微山湖湿地公園の総面積は1万2000ヘクタール以上で、中国の典型的な温帯湿地生態系であり、湿地面積は62平方キロ、そのうち浅い湖の赤ハスの花の観賞区は6660ヘクタール以上にのぼる。現在、公園内には観光スポット50数ヵ所もつくられ、観光と自然、文化と人類の生存環境が一体に融合し、泰山―曲阜のホットな観光コースの南へ延長する新しいスポットとなり、山東省の「一山(泰山)二水(済南市の泉水、微山湖の湖水)三人の聖人(孔子、孟子、墨子)」という新しい観光枠組みを形づくることになった。
滕州の微山湖湿地には現在、藻類植物8部類、11綱、19目、46科、115属、維管束植物115科、74属、635種類があり、さまざまな脊椎動物325種類、そのうち魚類85種類、両生類動物8種類、爬虫類動物9種類、鳥類207種類、獣類16種類、国家A級保護指定動物2種類、国家B級保護指定動物22種類、山東省の省クラス重点保護指定動物43種類がある。
そのほか、中国の南部地域の水を北部地域へ導水する東部ルート・プロジェクトの山東省に入る重要な導水口のある滕州には、微山湖の55キロの湖岸線があり、湿地エコ資源に恵まれ、そのうち、野生の赤ハスの花を主とする湿地景観は華東(中国の東部)地域のみに存在するもので、世界でもまれなものであり、中国最大の国家湿地公園である。湿地はこの地域の水質の好転と生態系環境の改善を促し、南部地域の水を北部地域へ導水するプロジェクトの東部ルート導水の汚染対策とクリーンな水の確保のために寄与している。
「チャイナネット」 2009年8月25日 |