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japanese.china.org.cn |04. 12. 2021 |
中国東北部の黒土帯、トウモロコシの茎で「二つの脱炭素」目標を達成
タグ: 脱炭素
中国網日本語版 | 2021-12-04
中国東北部では、秋の収穫後、多くの農家が畑で収穫したトウモロコシの茎を俵状に丸めて、熱電企業に運び、熱供給や発電に用いている。東北部に広がる黒土帯は、世界三大黒土帯の一つで、「ゴールデンコーンベルト」にあり、トウモロコシの茎を年間2億トン以上生産する。
東北各地では近年、茎の総合利用を積極的に推進するための奨励策が講じられており、中でもエネルギー源にするのが主な利用方法となっている。
吉林省双遼市では、熱供給担当者がペレット状にした茎をバイオマスボイラーに運び入れ、クリーンエネルギーを用いたボイラーで熱を供給することで、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減。これにより、環境の保護にもつながり、市内に集中的に暖房を供給することもできた。
吉林省は、中国の黒土帯の中心に位置し、茎を年間4千万トン以上生産している。現在、エネルギー化に利用する茎の量は、生産量全体の約5分の1を占めており、中国が掲げる2030年までの二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトと2060年までの炭素中立(カーボンニュートラル)の「二つの脱炭素」目標の達成を後押ししている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月4日