新疆維吾爾(ウイグル)自治区に位置する塔克拉瑪干(タクラマカン)砂漠の拡大防止策に関するテレビ会議でこのほど発表された情報によると、新疆塔克拉瑪干砂漠の拡大を食い止めるため285キロメートルにわたって砂漠周辺に防砂を目的とした緑地帯を築く任務のうち、155キロメートルの建設が完了しており、完了率は54.39%に達し、グリーン防砂帯が年内につながる見通しだ。人民日報が伝えた。
塔克拉瑪干砂漠の面積は33万7600平方キロメートルで、中国最大で世界2位の流動砂漠だ。過去40年以上にわたる「三北」(西北・華北・東北)プロジェクトにより、塔克拉瑪干砂漠周辺で2761キロメートルにも及ぶグリーン防砂帯が作られた。23年末現在で残されている約285キロメートルの空白エリアは、新疆南部で砂嵐の被害が最も深刻で、対策が最も困難なエリアだ。
情報によると、砂漠周辺防砂帯建設任務が関連する自治体は、新疆の3つの自治州・地区の6県、すなわち巴音郭楞(バインゴリン)蒙古(モンゴル)自治州の且末県、和田(ホータン)地区の皮山県、策勒県、于田県、民豊県、喀什(カシュガル)地区の葉城県に及んでいる。
うち和田地区の任務量が最大で、4県で220キロメートルの防砂帯を築く必要がある。現時点で124キロメートルが完了しており、完了率は56.36%。また、砂漠周辺防砂帯建任務の関連分野は、太陽光発電による砂漠化対策、植物による砂漠化対策、流砂固定工事など14事業に及んでいる。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年9月11日