世界銀行グループは2024年度（23年7月1日から24年6月30日）に、過去最大となる前年度比10％増の426億ドルの気候変動関連融資を行い、融資総額（970億ドル）の44％を占めた。これは世界銀行グループの気候変動の挑戦への重視を示すものだ。

これらの資金は貧困削減の取り組み、よりクリーンなエネルギーの発展への投資、より強靭なコミュニティ及びより力強い経済に使用される。例えばバングラデシュで900カ所以上のサイクロンシェルターを新設し、900カ所以上のサイクロンシェルターを修復する。またベトナム沿岸部の堤防建設と早期警戒システムの強化を支え、海岸侵食防止に投資する。ベトナムのメコンデルタでメタンガスの排出を削減し、農家が持続可能な耕作方法でより高品質な稲を生産できるよう支援することで、同地域の140万人の稲作農家に利益を届ける。

また世界銀行グループは国連気候変動枠組条約第28回締約国会議（COP28）で、気候変動関連融資が25年度（24年7月1日から25年6月30日）の融資総額に占める割合を45％に上げると約束した。また、公共部門（国際復興開発銀行と国際開発協会）の気候関連融資額の半分を気候変動対策の支援に用い、残りの半分を気候変動の緩和に用いるとの目標を設定した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年10月6日