ホーム>>映画>>ニュース
中国映画『思い出の西幹道』に日本の観客が感動
発信時間: 2007-10-29 | チャイナネット

第20回東京国際映画祭コンペティション公式出品作品『思い出の西幹道(西干道)』が27日、東京渋谷の映画館で再度上映された。この前世紀70年代末の中国北部の町の物語の劇映画は日本の観客たちの胸を打った。

『思い出の西幹道』は中国の山西省長治市で撮影され、中国が社会の変革に直面する時期を背景とする。映画の中で、北京の女の子の于雪雁さん(沈佳妮が扮する)が閉鎖的な町にやってきて、外の世界に憧れる青年の李四平さん(李傑が扮する)と出会い、恋に落ちる。二人がデートしているところが見つかり、李四平さんは地元の人々に不良と見なされ、李四平さんの弟はそのため学校でいじめられることになった。李四平さんが兵隊になった不慮の死をとげ、その家族と于雪雁さんの人生も時代とともに変わってゆく。

『思い出の西幹道』のロードショーが25日、東京六本木の映画館でおこなわれた際、日本の観客の間でたいへんな反響を呼んだ。27日、再度上映された時、満席となった映画館では、ストーリーに感動し、ときどき涙を拭く観客の姿も見られた。上映の後、日本の観客の一人と李継賢(リー・チーシアン)監督、主演の沈佳妮(シェン・チア二ー)氏が話しを交わし、これは本当にすばらしい映画だと語った。

李継賢監督は、1994年からこの映画の創作を着想し、彼自分もこの映画とともに成長してきたという。李氏は映画の中でロング・レンズを何カ所も使い、これで時代の変遷という全景の中でごく普通の家族の物語を表現しているのである。「芸術すなわち『私』の不在である」という表現があるように、観客が自分の目で見、自分の心で味わうことを期待していると語っている。

『思い出の西幹道』は中日の映画会社の協力で製作され、中日共同映画『鳳凰、わが愛』など10本余りの映画とともに東京映画祭のグランプリに挑戦することになっている。

「チャイナネット」2007年10月29日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 映画『アセンブリー』、上海のマダムタッソーロウ人形館に

· 映画『赤壁』が今月末に完成 トニー・レオンと金城武が登場

· 魅惑的な往時の上海を舞台にした映画

· 第2回ローマ国際映画祭、中国女優が最優秀女優賞に

· 中国映画『思い出の西幹道』に日本の観客が感動