中国は「第10期五カ年計画」期間中、黄河流域で25基の中・大型水力発電所を建設し、中国最大の発電所帯を作ることを計画している。
黄河流域には水力発電のための巨大な資源があるが、現在国家が利用しているのはそのうちの35.4%に過ぎない。その他、公伯峡、積石峡、河口、沙坡頭など、約20箇所の場所が開発できる。流域に25基の水力発電所を建設することにより、操業後は毎年100億キロワットにのぼる電力エネルギーが供給され、全国各地の電力ネットワークにおける需給バランスの矛盾を解決することができ、「西電東送(西部で発電した電力を東部へ輸送する)」「全国ネットワーク」という目的を達成することができる。
これらの水力発電所では、電力エネルギーの生産だけではなく、黄河流域の水量調節も可能となり、生態環境の改善につながる他、養殖業、観光業など様々なビジネスが展開されることも期待できる。
「人民網」 2000年4月17日
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