第十次五ヵ年計画期の四大プロジェクト
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「南水北流」の東ルート、年内着工の見通し  

 中国の「南水北流」プロジェクト(南部の長江水系から北部の水不足地域に水を引くプロジェクト)の東ルートである山東省区間の工事の準備作業がほぼ終わり、年内に着工される見通しとなった。これは「南水北流」北京―杭州運河工事山東省指揮本部事務局がこのほど明らかにしたものである。

 近年、中国の北部地区では水資源の不足がますます深刻化し、水の問題が地域経済と社会の発展を制約する一大ネックとなっているため、中国共産党中央委員会と国務院は流域を越えての導水を決定した。昨年末に、中国科学院と中国工程院のアカデミー会員33人および関係部門の専門家からなる専門家グループが設置され、東ルート工事の修正計画を審査し、認可した。専門家グループは、東ルートについての論証は長年にわたって続けられてきたものであり、今回の計画修正で工事を制約する重要問題についてすべて明確な結論が出されるに至った、としている。「南水北流」の計画レポートもすでに完成している。

 伝えられるところによると、東ルートの工事の総工費は367億元余りである。そのうち第1期工事は工期7年、総工費167億元。黄河以南と山東半島への導水を中心とすると同時に、黄河を通りぬけるトンネルを建設し、山東省北部にも導水することになっている。さらに天津市、河北省の東部への緊急導水の条件も整える。東ルートの山東省区間は韓荘運河から南四湖までであり、途中に棗荘、済寧、泰安、聊城、徳州の5市を経由し、幹線の全長は約487キロに達する。東平湖から東に向かう膠東導水幹線は全長704キロで、2本の幹線が山東省内で「T」字型になり、南は棗荘から北は徳州まで、西は東平湖から東は威海までとなる。給水の範囲は全省の17市のうちの14市に及び、省内の県・市・区全体の77%を占めるものである。

 「チャイナネット」 2002年1月17日

 
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