水利部の汪恕誠部長は現在開催中の全国水利庁局長会議の席上で、世間の注目を集めている南水北流(南部の水を北部に輸送する)プロジェクトの前半の作業は現在速やかに進行中であると述べた。
汪部長によると、同プロジェクト前半の作業の柱は、「節約し、その後水を調達する」「汚染処理後、水を引く」「環境保護を整備し、水を使用する」という要求に基づいて行われ、水を運ぶ前に、まず節水、汚染処理、環境保護のための計画を立て、適切な措置を行い、資金を確保しなければならない。汪部長は、「水の価格に関する問題は、このプロジェクトを実施する上での中心的問題である。南水北流では、用途や水源の違いに基づいて水の価格を適切に決定する必要がある。都市で使用される水や工業用水は値上げし、南水北流基金を設立するなどして、プロジェクトのために使用する。またプロジェクトの方法についても更なる研究と論証を重ね、水の運送量、プロジェクトの構造、資金調達、管理体制、水の価格に関する政策などあらゆる方向からの論証と比較が必要である。それによりこのプロジェクトは最大の効果を上げることができるのである」と話した。また「政府のマクロコントロール、株式制度の運用、企業化管理、水の使用者の参加」という原則に照らして、中央と地方および各省間の関係を適切に処理することが必要だ」と語り、多くの分野の専門家を始め、各界や地方の人々の意見を幅広く聴取すべきだとの考えを示した。
「人民日報」2001年1月15日 2面
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