エジプト現地時間17日、エジプトを訪問している温家宝総理は、中国・エジプト国交樹立50周年を祝う夕べに出席した。会場となったスフィンクス広場では、中国色豊かな「紫禁城（故宮の別称）ファッションショー」とすばらしい中国カンフーが披露されるとともに、エジプトのお国自慢と言われるオリエンタル・ダンスなどが舞台を彩り、濃厚なアラビア情緒に満ちた古い歌も披露された。中国とアフリカの文化交流の盛況は、こうしていま一度世界の人々の前に提示されることになった。

近年、中国・アフリカ間の経済貿易面の交流が盛んになる一方、文化交流も規模、形と数の面で新たな突破を遂げており、新たな時期における中ア間の新たな戦略的パートナーシップのために新たな中味を添えている。

新中国とアフリカ諸国の文化交流は1955年に始った。2005年末までに、65の文化協定が締結され、151の文化交流企画が実施された。ここ5年間に、アフリカの10余カ国の20の政府文化代表団が訪中し、中国は17カ国と22の文化協定実施プロジェクトに調印した。これは半世紀以来の協定調印総数の20％にあたるものである。また、40のアフリカの芸術団体が中国で公演を行い、中国がアフリカで公演を行った芸術団体の数とほぼ同じであり、かつての中国のほうが多かったというアンバランスの状況が改善された。

また、大型文化イベントもこの時期における中ア文化交流の目玉となっている。2004年、「北京で会いましょう」国際芸術祭と「中華文化がアフリカへ」という二つのイベントからなる「中ア文化テーマ年」が催され、アフリカの9カ国の芸術団と8つの政府文化代表団が訪中して公演を行い、中国の4つの芸術団と3つの芸術展示会がアフリカの16カ国・地域で公演・展示を行い、3カ国で中国芸術祭が催された。同年、「中ア青年友好祭」が中国で成功裏に行われた。

中国とアフリカは、文化芸術分野における人的資源の開発の面で効果的な協力を展開している。「第10次5ヵ年計画」期には、モーリシャスとベニンにおける中国文化センターの教育プロジェクトのほか、中国は相次いで図書、保存文書、文化財、生物標本、踊り、サーカス、団体体操などの分野の専門家10陣をアフリカに派遣して14のクラスを開設し、数百人がここで教育と訓練を受けた。

また、中国とケニアは05年12月、考古面での取り決めを結び、東アフリカの中国人子孫の存在の解明を目指すケニア沿海一帯の「鄭和の遺跡」に対する共同研究について合意した。

中国文化部筋は、一連の文化交流イベントの成功裏の開催は、中国人民とアフリカ諸国人民の心の交流を強化し、中ア間の友情と友好協力を発展させる面で重要な役割を果たしていると語っている。

「チャイナネット」2006年6月20日