IOC委員、IOC市場・販売委員会会長のジェハドー・ハイボゴ氏は先般、モロッコで開催された国際スポーツテレビ・ニューメディアフォーラムに出席し、「IOCの考えでは、スポーツ試合の中継の際には、ニューメディアとテレビなどの在来のメディアの間に競合関係は存在しない。二種類のメディアは相互補完の関係となり、五輪中継の内容とその形をさらに豊かなものにし、観衆のニーズをよりよく満たすことを目指すものである」と語った。
同氏によると、IOCはさまざまなメディアが努力することによって、五輪大会ができる限りさまざまなレベル、さまざまなニーズを持つ視聴者の要望を満たし、より多くの視聴者を五輪大会にひきつけることを目指している。2004年アテネ五輪の際、世界じゅうの視聴者総数は43億人に達し、220国・地域は五輪大会の関連番組を放映し、2006年にトリノ冬季五輪の視聴者数は32億人に達した。
これまで、IOCはニューメディアの中継・報道の権利をIOCの中継協力パートナーに授与したが、同氏によると、そのほかのニューメディア機構の五輪大会中継のチャンスもより多くなっている。当面、IOCのテレビ中継戦略としては、さまざまな分野でそれぞれの措置をとるということである。将来においてニューメディアの五輪参加を推し進める際にもこの政策を適用するかもしれない。
「チャイナネット」 2006年10月23日