2006年は、新中国とアフリカが国交樹立50周年を記念する年である。50年らい、中国とアフリカ諸国は相手の立場を理解して、支持しあい、助けあい、どんな状況においても仲のよい協力関係を保ちつづけ、誠意を込めたパートナーシップ、兄弟のように親密な友だちでありつづける。
中国とアフリカは遠く離れてはいるが、そのながい距離は双方の友情と協力を遮断できるものではなかった。過去50年間、双方のハイレベルの相互訪問は延べ800回にのぼり、現在、中国はアフリカの48ヵ国と国交を樹立している。
50年の歴史は、中国とアフリカの友情を示すいくつかのメルクマールによって立証されている。1955年のバンドン会議（第一回アジア・アフリカ会議）で新中国の指導者とアフリカ諸国の指導者が初めて握手を交わした、2005年のバンドン会議50周年記念会議で、中国とアジア・アフリカ諸国は新しいアジア・アフリカの戦略的なパートナーシップを結ぶことで合意した、中国はアフリカ諸国のために民族解放のためにたたかう「自由の戦士」を育て上げた、アフリカ諸国は国連における新中国の合法的地位の回復を支持し、双方の建設者は勤勉と労働でタンザニア－ザンビア鉄道を共同で建設した、双方はさまざまな分野での協力を着実なものにし、さらにそれを繰り広げることに努め、中国とアフリカは「中国・アフリカ協力フォーラム」を設置し、新しい戦略的なパートナーシップを結ぶこともそのひとつである。
50年らい、中国とアフリカは国際問題をめぐって互いに支持しあってきた。1971年に国連総会は国連における中国の合法的地位の回復について決議を可決した際に、賛成票を投じた76ヵ国のうちの26ヵ国はアフリカの国であった。中国にとって、国連人権会議の席で11回も中国に不利な提案を打ち負かし、国連総会で13回も台湾のいわゆる「国連復帰」の企みをしりぞけ、2008年北京五輪と2010年上海万博の招致に成功したことは、いずれもアフリカ諸国の全面な応援と切り離すことができない。それと同時に、中国もアフリカの平和と発展に対する国際社会の注目を積極的に促し、アフリカ諸国が平等的な地位で国際事務に参加することを支持し、国連改革の問題で、中国は発展途上国、特にアフリカ諸国の国連安保理における代表性を優先させてきた。
50年らい、双方は経済の発展、人々の生活の改善および社会の進歩を促す過程において手をとりあって協力してきた。アフリカ諸国に対し、中国は自らの能力に相応した、誠意のこもった援助を提供している。中国が提供した援助には二つの特色がある。一、アフリカ諸国の必要を考慮の重点としてプロジェクトの実施を決めていること。二、援助に政治的条件が付けたことがなく、援助によってアフリカ諸国にプレッシャーを加えたこともない。2000年の双方の貿易額は初めて100億ドルを突破し、2005年に397億ドルに急増し、前年同期比35％増となった。2005年末までの時点で、アフリカにおける中国の投資額はすでに60億ドルを上回り、アフリカで設立されたさまざまな中国企業は800余社に達し、アフリカの経済と社会の発展に重要な貢献をしている。
2000年に発足した「中国・アフリカ協力フォーラム」は、中国とアフリカ諸国が対話関係を構築する効果のあるメカニズム、双方の協力関係を着実にする重要なプラットフォームとなった。フォーラムの枠組みの下で、中国はアフリカ31ヵ国の対中満期債務156件を免除し、その総額は109億元に達した。アフリカの最貧国の190種類の対中輸出商品に免税の特典を与えた。2003年に第二回中国・アフリカ協力フォーラムの席で、中国は「アフリカ諸国のためにさまざまな分野で1万人の人材を育成する」ことを承諾し、アフリカ16ヵ国は中国公民の自費観光の目的地となった。50年らい、中国はアフリカのために経済や社会発展のプロジェクト900件のために援助を提供し、アフリカ47ヵ国に延べ1.5万余人の医療チームを派遣し、アフリカの人々に対する治療手当てにあたった。また、アフリカ50ヵ国に向けて政府奨学金を提供し、3000余人の兵員がアフリカでの国連PKOに参加し、アフリカの平和を守る重要なパワーとなった。50年らい、文化の分野での双方の交流は双方の友好関係をより豊かにし、双方の人々の感情の上での交流を促した。2005年末に、中国とアフリカ諸国の間で調印された文化の分野の取り決めは65件に達し、実施された文化の分野の交流項目は累計151件に達した。
中国は世界最大の発展途上国であり、アフリカは発展途上国が最も集中している大陸である。50年らい、「誠意を込めて友好関係を堅持し、平等互恵を旨とし、結束して協力しあい、ともに発展する」ことは双方の交流と協力の原則とされ、双方の関係が長期にわたって成長をとげるエネルギーともなっている。
「チャイナネット」 2006年11月1日
