中国の鉄道建設史の中で、初めての環境アセスメント協議取り決めがこのほど青海市のゴルムド(格爾木)市で正式に調印された。建設に参加する14の会社が初めて書面の形で青海·チベット鉄道を世界一流の高原環境保全鉄道に築き上げることを保証した。
現在、建設が進められている青海·チベット鉄道のゴルムドからラサまでの区間は、世界で標高が一番高い、一番長い高原鉄道である。この鉄道は北から南へ、青海·チベット高原の中央部を経由し、沿線地域は未開発の、独特な自然環境である。青海·チベット鉄道建設指揮機構は、青海·チベット鉄道の着工以来、ずっと生態系保護基準を厳格に守っている。環境関係部門の観測では、当面まだ、環境汚染あるいは生態系破壊が発生していないということである。青海·チベット鉄道沿線は高原原生生態環境が多いので、重点的に沿線の高原草原と高原凍土層を保護するほか、チベット域内の羊八井からグダ(格達)温泉に至る自然保護区、「林周澎波オグロヅル」自然保護区の保護に特に意を配らなければならず、できる限り元の姿を保つようにする。
今年は青海·チベット鉄道建設の重要な一年である。生態環境へのマイナスの影響を最低限に抑えるために、青海省環境保護局、青海·チベット鉄道建設指揮機構、中国鉄道部工事第三局、第四局、第五局、第十二局、第十四局等14の工事局はこのゴルムドからタングラ(唐古拉)に至る鉄道プロジェクト建設の環境アセスメント責任書に調印した。青海省環境保護局は法律に基づいて、建設に参加する会社の工事建設を環境保全の面から行政的監察を行い、さまざまな環境破壊の違法行為を厳しく取り締まることになる。
「チャイナネット」 2002年5月14日
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