「西気東送」(西部の天然ガスを東部に送る)パイプライン敷設工事が6月28日の着工以来、急ピッチですすめられ、今は難関突破の段階に入っており、来年の旧正月(2月)には、靖辺から上海までの主体敷設工事が完工すると予測されている。
現在、36社の施工企業の約1万1000人の建設者が新疆ウイグル自治区から陝西省、山西省、河南省、安徽省、江蘇省、上海市に至る広大な施工現場で奮戦している。8月末までに、全長約4000キロの五分の一にあたる900余キロのパイプラインの敷設が完了した。
「西気東送」プロジェクトのパイプラインの敷設は中国で距離が最も長く、投資額とガス輸送量が最も多く、施工条件が最も複雑な工事である。工費総額は1400余億元。天然ガスパイプラインは太行山、太岳山、呂梁山、黄土源などの山間地帯および黄河、長江、かい河など複雑な地質構造地帯を通り抜けなければならない。また、南京の長江鉄橋から下流38.5キロのところで1992メートルのトンネルを掘削することにもなっている。
施工部門はガスパイプラインを敷設すると同時に、パイプライン沿いの自然環境の保護に気を配っている。例えば、新疆野生ラクダ自然保護区には、600余頭の野生ラクダ(世界における現存頭数はわずか1000頭)が生息している。施工部門はこの自然保護区を保護するため、パイプラインの通過地帯を200キロ北の方へ移した。そのため、2億元の工費が追加支出されることになった。
「チャイナネット」 2002年9月28日
|