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狭い街、快適な住宅
発信時間: 2009-12-18 | チャイナネット

道路にこんなに近く接していても、ベランダは完全に開け放されていて何の防犯設備もない。市民たちはこの社会の治安を信頼しているのか、それとも東京の警備力を信頼しているのか。どうして泥棒や悪い人の浸入をぜんぜん恐れていないのか。たとえ泥棒がいなくても、カラスが入ってきてフンを残したりすると非常に厄介なことではないだろうか。

きっとこれは東京の清潔な環境と関係があると思う。空気が乾燥しいつも砂ぼこりに手を焼いている北京では、ベランダをすっかりオープンにすることはたぶん想像すらできない。

日本は国土面積が比較的狭い島国で、東京の人口密度は5736人/平方キロ。北京の1037人/平方キロよりずっと高く、日本で人口密度が一番高い地域だ。

こんなに人口密度が高い東京だが、北京に比べると大勢の住民を収容できるマンションやアパートはわりと少なく一戸建てが多い。私が今、滞在している中野区江原町の辺りでは、ほとんどが北京郊外にある別荘のような2階か3階建ての住宅だ。それぞれの住宅には大小の庭があり、コノテガシワやオレンジの木、ハクモクレン、柿の木、モクセイなど様々な花が栽培されており、ぜんぜん混雑した感じはなく、桃源郷のような生活に思える。

もし北京も発達した交通ネットワークができて、広々とした道路や街の規模が縮小され、市民のためにより多くの住宅を提供してくれればどんなに素晴らしいだろう。なかなか北京でマイホームを手に入れることが出来ない私は妄想にふけり始めた・・・

「チャイナネット」 2009年12月14日

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