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村山元首相にインタビュー:率直に話し合い、中日協力して危機を乗り越える
発信時間: 2008-12-16 | チャイナネット

■ 日中関係はこれから新しい時代へ

――実は、今年は中国改革開放30周年という年でもあるのですが、今回先生が中国を訪れて、中国の発展を見てどのように思いましたか。

私は文革の終わる直前に中国に一回参りました。あれから何度か中国を訪れているのですが、改革開放政策が取られてからは急速な進歩ですよ。中国は本当に変わりましたね。世界的に無視できないような、経済的に力を持った国になりましたね。それはすごいですね。

――その中で中国と日本の関係がもっと良くなったらよいと思いますが。

それは全然摩擦がなく、全然問題がなくうまくいくとは思いません。だけれども、何があっても話し合いで解決する努力をすれば、それは解決する問題だと思いますし、そのことはまたお互いがより良くしていくためのステップだと思います。お互い率直に気持ちを開いて話し合って、情報も交換し合ってやっていくいうことが大事だと思います。そういう努力の積み上げの上に日中関係は作られていくので。私は胡錦涛国家主席がこの5月に日本にこられて、早稲田大学や国会で演説を行った。非常によかったと私は思います。日本国民は大歓迎ですよね。なぜかというと、戦後60年間の日本の平和憲法の下での歩みを評価してくれましたよね。それからまた、戦後60年間の日中関係については非常に評価してくれましたよね。それはその通りなので、これからまさに日中関係は新しい時代に入っていくと私は非常に希望をもっております。だけどそれは、政府間で共同声明を出すことでもってひとつの区切りをつける、そして新しい時代へ出発していくことも大事だ。本当の意味における日中関係は国民が作っていくことだから、そういう共同声明に答えて、日中両国の国民の皆さんもあらゆる分野で日中関係を歩まねばいかんと言って努力していくということが大事だと思う。

――今年は中日青少年交流年でもあり、胡錦涛国家主席が早稲田で行った演説は日中青少年交流年の開幕式であったわけです。村山先生がいらっしゃっる今月の下旬に、その中国側の閉会式があります。青少年交流に関する村山先生の考えをお聞かせください。

これから育っていく、中国の将来、日本の将来を担う若い人たちがどういう風に理解しあい、どういう風に知り合うということがきわめて大事だと思います。そんな意味で青年交流が成されたことは非常に良かったと思います。それはやっぱり一回で終わるのではなく、これからある機会を捉えて、日中関係のためにも大事なことなので、やってほしいと思います。

【村山富市元首相が直筆で書かれたメッセージ】

「歴史を鑑みに日中平和友好の未来を拓く」

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