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不況の日本工作機械産業、中国市場に期待
発信時間: 2009-04-08 | チャイナネット

日本工作機械工業会(JMTBA)の庄野敏臣専務理事が7日、北京で行われた中国国際機床(工作機械)展覧会(CIMT)の記者会見で明らかにしたところによると、世界最大の工作機械製造国である日本は、金融危機に直面して厳しい輸出情勢にあるが、経済寒波にもまれる中、中国市場が一筋の光明になる可能性があるという。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

庄野専務理事によると、金融危機の打撃を受けて、昨年下半期以来JMTBAの受注額が月を追って減少しており、今年に入ってから状況は一層厳しくなった。だが中国を中心とした各国の経済刺激措置により、世界経済は復興し、工作機械ニーズも急速に回復することが期待される。

庄野専務理事は日本の工作機械輸出の復興に有利な要因として、次の2点を挙げた。第一に、日本円の行き過ぎた上昇傾向が修正されつつあり、輸出競争力が復活する見込みがあること。第二に、中国政府が4兆元規模の経済刺激プランを発表したことにより、幅広いニーズを喚起する可能性が高いことだ。

工作機械は製造業の要であり、デジタル制御工作機械は一国の工業発展レベルや総合的な国力を直接体現するものだ。中国は7年連続で世界一の工作機械の消費国および輸入国であり、日本は中国市場にとって最大の工作機械供給国となっている。

JMTBAがまとめたデータによると、2008年のJMTBAの受注金額は前年比18%減少の約1兆3千億円(約129億ドル)、今年2月は前年同月比84%減少の204億円だった。08年の中国からの受注金額は前年比19%減少の約1290億円だった。

庄野専務理事によると、08年に日本の工作機械に対する外部需要に占める中国の割合は約18%と高く、通年の輸出額は1619億円で前年比3%減少したものの、依然として高い水準を保った。

庄野専務理事は「われわれにとって、中国は引き続き非常に重要な顧客だ。この点は変わらない」と話す。

同工業会の稲葉善治副会長は「世界経済が後退しても、中国市場が他の地域に先駆けて成長することも、中国が今後世界経済のエンジン役になることも変わりはない」と話す。

稲葉副会長によると、北京で開催中のCIMTに日本のメーカーは高い関心を寄せており、今回は計46社が出展し、総展示面積は6300平方メートルに達した。

中国で毎年一度開催されるCIMTは、欧州国際工作機械展(EMO)、日本国際工作機械見本市(JIMTOF)、米国の世界工作機械展(IMTS)とともに世界の四大国際工作機械展とされる。第11回CIMTは今月6日に北京で開幕し、11日まで開催される。

「人民網日本語版」2009年4月8日

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