中日緑化交流基金甘粛省敦煌市陽関防護林事業が13日にスタートした。これは中日緑化協力小渕基金敦煌黒山嘴防風固沙林プロジェクトに続くもので、中国の歴史や文化が有名な都市である敦煌市としては、2つ目の中日共同緑化プロジェクトになる。
敦煌市林業局によると、敦煌市陽関防護林プロジェクトには320万元が投資され、160ヘクタールに40万本の柳やコヨウが植えられる。このプロジェクトは3期に分けて実施され、毎年の計画造林面積は約53ヘクタール。
敦煌市の砂漠化はとても深刻で、市内にある遺跡を脅かしている。その中でも莫高窟や西千仏洞、寿昌城遺跡などは重度の砂漠化地帯にあり、陽関と玉門関遺跡は中度の砂漠化地帯、懸泉置遺跡や河倉古城、馬圏湾遺跡、漢の長城の大部分は軽度の砂漠化地帯に位置する。
敦煌市の馬世林市長によると、敦煌市は2004年に初めて日本と協力して黒山嘴防風固沙林プロジェクトを実施し、3年間で合わせて280万4300元を投資、造林面積は187ヘクタールで、69万6300本の木を植え、敦煌市で大規模な砂嵐の原因となっている12カ所のうちの一つである黒山嘴を効果的に整備したという。
陽関防護林事業は、敦煌市で行われる2度目の中日協力緑化プロジェクトで、この事業が実施されれば、敦煌市の砂漠化対策や生態保護の強化を推進することは間違いない。
「チャイナネット」2009年4月14日 |