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読者:「災害に強い地域づくり」と「心のケア」が大切
発信時間: 2009-05-13 | チャイナネット

四川特大地震から、今日で一年です。

あの日の驚愕と悲しみは、今でも覚えています。何だか”あっと言う間”という感じですね。

ニュースでは、復興に向かう被災地の様子や、それぞれの苦難を越えて前向きに生きる被災地の人々の様子が報道されています。皆さんの明るい笑顔の裏に、どれだけの辛苦と非哀があるかと思うと、喜ばしい一方、何とも複雑な気持ちになりますが、学校が再建され、新しい校舎で学ぶ子供たちの表情は本当に嬉しそうで、彼らは正に被災地の、そして中国の希望なのだなあ、と思います。

被災地の今後について、個人的に特に気になるのは、「災害に強い地域づくり」と「被災者の心のケア」です。前者は建築物の耐震性は無論、住民の防災訓練など、地域を挙げて防災に取り組むこと、後者は被災者、子供は無論、成人も含めた様々な状況や立場等に応じた心理治療のサービスです。

これらについては、資金と時間もちろん、大量の「人材」が必要となりますから、人材豊富な中国とはいえ、やはり大変でしょう。日本は経験と知識の蓄積がありますから、お役に立てることも多いと思います。政治的に分岐点が少なくない両国ですが、こういったことでは、自然に協力し合える「大人の近所付き合い」ができると、素晴らしいですよね。

。被災地が更に美しい故郷に復興できるよう、被災地の皆さんが今まで以上の明るい笑顔になれるよう、心から祈ります。

宮田 聡美

 

「チャイナネット」 2009年5月13日

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