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日本国際緊急援助隊医療チーム団長の寄稿
発信時間: 2009-05-13 | チャイナネット

国際緊急援助隊医療チーム団長

外務省中国・モンゴル課

地域調整官 田尻和宏

日本の国際緊急援助隊医療チームは、2008年5月20日~6月2日、四川省成都市の華西病院で活動しました。その時の様子は、現在でも非常に鮮明に覚えています。官民一体となって被災者の救済に取り組む中国の姿に強い印象を受けました。日本の国際緊急援助隊の人道主義に基づく活動が中国国民に歓迎され高い評価を得ましたが、そのことは緊急援助隊に参加した者にとって、また日本国民にとっても大きな喜び・誇りとなりました。医療チームの隊員が中国側の医療関係者と共に力を合わせて負傷者の治療・回復のために努力したことは、日中双方にとって貴重な経験となりました。大きな困難に直面した際に、日中が協力する姿は、日中の互恵、共益の関係を象徴するものといえます。

日中両国間では、現在も政府、民間を問わず被災者の健康回復及び防災・復興等の幅広い分野で協力が行われています。今後、このような日中協力がより一層発展することを期待すると共に、一日も早く被災者の皆様が元気になり、被災地が復興することを心からお祈りいたします。

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