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新旧中国人留学生が感じた日本の大学教育の変化
発信時間: 2009-06-11 | チャイナネット

実際、一部の中国人留学生の親もこうしたやり方を希望している。子どもに生活費と学費を仕送りしている留学生のある親は、子どもが通う大学の学生課にわざわざ手紙を書き、毎学期のテスト終了後に成績表を送付してほしいとの要望を伝えていた。

 

こうした現象について、両親が東京に住むある留学生は「高校生の頃、学校が親に成績表を送っていたので、特に気にしていない」と語る。もう1人の女子留学生は「こうしたやり方もよいと思う。両親が成績表を見て、私が努力していることを知れば、もっとお金を送ってくれるかも」と冗談交じりに話す。

 

こうした現象について、日本のある華人問題専門家も独自の視点から「中国の国力発展に伴い、留学生を取り巻く状況も変化した」と指摘する。1980年代、90年代に日本にやって来た留学生は、中国国内の家族に国際電話をかけることも容易ではなく、全て経済的な面から考えなければならなかった。だが、現在では、留学生の入学式に中国から親が駆けつけることもある。こうした現象に基づき、中国国内で留学生を直接募集した日本の大学は留学生の親の思いを重視するようになり、留学生についても日本人学生と同様に対応し、親への成績表送付を行っている。こうした大学の対応から、日本の大学の危機感や中国の国力の変化、さらには家庭教育におけるいくつかの問題点を読み取ることができる。また、このようなやり方の善し悪しについてすぐさま結論を下すことはできないが、少なくとも時代の変化を反映しているという。

 

 「チャイナネット」 2009年6月11日

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