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蔡国強氏 2009年(第20回)福岡アジア文化賞を受賞 |
発信時間: 2009-08-03 | チャイナネット |
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蔡国強氏 2009年7月30日、北京長富宮ホテルで「蔡国強氏2009年(第20回)福岡アジア文化賞芸術・文化賞受賞発表会」が開かれ、中国の現代美術家であり、北京五輪開閉式の視覚効果の総責任者でもあった蔡国強氏が当賞を受賞した。 式典には、1996年度の受賞者、中国の考古学者、王仲殊氏、2006年度の受賞者、中国の作家、莫言氏、また中国全国政治協商会議教育・科学・文化・衛生・体育委員会副主任の蒋効愚氏及び中国文化部、在中国日本国大使館からの来賓も出席し、それぞれ祝賀の辞を述べた。 蔡国強氏のほか、2009年度の受賞者として、フランスの文化地理学者オギュスタン・ベルク、インドの政治学・歴史学者パルタ・チャタジー、及び日本の作曲家、三木稔の三氏がいる。 正式の授賞式は2009年9月17日から福岡で開催される予定である。その際には、受賞者による講演やフォーラム、受賞者と現地の学生や市民との交流など盛りだくさんのイベントが予定されている。主催者の話によると、蔡国強氏は9月18日に「アートに何ができるのか」という題のスピーチを行う。 受賞の理由 中国福建出身の蔡国強氏は、1980年代前半に上海戯劇学院で舞台美術を学び、1986年から1995年まで9年間、日本に滞在し、和紙の上で火薬を爆発させて描く絵画によって注目された。1995年以降はニューヨークに移住し、2001年から世界各地で花火を用いたパフォーマンスを行っているが、なかでも、北京オリンピック開会式での花火による壮大な叙事詩は、テレビを通じて世界の人々の記憶に刻まれた。 今回、蔡国強氏の受賞の理由として、火薬の爆発や花火を用いたダイナミックな作品や、火薬、漢方、風水思想などの中国文化を取り入れ、欧米とは異なる中国伝統の世界観に根ざした芸術の特徴などが挙げられる。さらに、斬新な素材と大胆な手法を駆使して、人類と宇宙をめぐる壮大な物語を紡ぐ独創的な表現で世界の美術界をリードし続けるその芸術活動が、今日的な問題意識と根源的で普遍的な生命力を持ち、受賞にふさわしいものとされた。 福岡アジア文化賞とは 福岡アジア文化賞は、福岡市と財団法人よかトピア記念国際財団が主催し、東アジア、東南アジア及び南アジア地域を対象地域に授与される賞である。 福岡市の陶山博道総務企画局長(左)が蔡国強氏に賞状を授与した 同賞は、アジアの固有かつ多様な文化の保存と創造に顕著な業績をあげた個人又は団体を顕彰することにより、アジアの文化を守り育て、幅広く交流する基盤をつくることに貢献することを目的とする。1990年、古くからアジア諸地域との交流において重要な役割を果たしてきた福岡において創設されて以来、20年間で81人の功績者に賞を贈り、その広がりはアジアのほぼ全域にわたっている。 中国人の受賞者としては、巴金(作家・1990年)、費孝通(社会学、人類学者・1993年)、王仲殊(考古学者・1996年)、侯孝賢(映画監督・1999年)、張芸謀(映画監督・2002年)、徐冰(アーティスト・2003年)、厉以寧(経済学者・2004年)、莫言(作家・2006年)、朱銘(彫刻家・2007年)、許鞍華(映画監督・2008年)、蔡国強(現代美術家・2009年)がいる。(文=孫雅甜 写真=和泉日実子) 「人民中国インターネット版」より 2009年8月3日 |
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