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馬場祥博社長:中国は日本の大事な生産基地
発信時間: 2009-09-03 | チャイナネット

――日本の消費者に安心して中国産食品を買ってもらうのに、どのような取り組みが必要と思いますか。
 日本の消費者団体にわたしたちが提案しているのは、もし不安があるなら、日本から来て一緒に作るというのはいかがですか。日本にとって、中国は実は一番大事な供給基地のはずです。だから、日本人たくさん来て、ここで働いているんです。これからは、中国政府と日本政府がどうやって食料を日本に確保してもらうかを考えなければならない。
もう一つ考えると、これからの世界は食糧を分け合う時代が必ず来る。世界人口の増加で食糧が足りなくなったら、分け合わなければならない。
食品の安全は大事。だから、世界が一つの基準を作らなければいけない。でないと、世界の食材が世界で流通できないのです。少なくとも、ほしいと思っている日本は、中国、韓国、ベトナム、タイと同じ基準を作らないといかんですよ。もし同じ基準ならば、日本でOKなら中国でも全部買える。これは可能ですし、お金がかからない。

――地域一体化のプロセスとも連動して考える必要があるということですか。
 これが一番大事なことです。ユーロ圏では、色んな工夫をしている。朝一番にスペインでトマトがとれました。夕方にはドイツで売れる。貨幣が統一しただけではない。色んな基準や法律を共有したからできるんです。だから、ものが動く、経済が発展する、貿易が盛んになれる。
私は民間の人に過ぎないので、このことを政府の人にいつも言っている。国と国との違いがあり、なかなか進まないが、だから、民間の消費者から運動を起こしたほうが早いかもしれない。

――8月初旬に、日本の消費者代表団が山東省を訪れ、栽培や加工の現場を視察したようですね。
 百聞は一見に如かず。実際に来て見てくれて嬉しかったです。専門家がいくら消費者に言っても、自ら行って、この目で見て、直接の現場の担当者と話をしたほうが、実態がよく分かります。それに対して、山東省の品質検査当局のトップが出てきて、丁寧に説明してくれました。だから、日本の消費者代表の方たちも非常によく理解できたと思います。

――最後に、放送をお聞きの日本の皆さんに一番伝えたいメッセージをお願いします。
 中国産食品と聞くと不安だと思う方がいれば、実は、これらの食材を長年苦労して作りあげてきたのが日本人で、加工工程の管理をしているのもほとんど日本人なのです。ぜひ(中国産食品のことを)安全だなと思ってほしいです。

「中国国際放送局 日本語部」より2009年9月3日

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