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記者の手記:農業の旅、感動の旅
発信時間: 2009-09-10 | チャイナネット

中華全国青年連合会主席補佐の倪健氏を総団長とする中国青年代表団一行500人は、日本政府の招請に応じて7月27日から8日間の日本友好訪問を行った。この代表団は全国青年連合会の派遣としては1985年以来、最大規模となった。

私は記者として83人からなる農業従事者分団に参加したが、これほど多くの農業従事者が日本を訪問するのも近年らい最大規模である。

実は、2008年3月と12月に千人ずつの日本青少年の訪中活動に参加したことがあった。日本の大学生たちが杭州など各地を訪問し中国の大学生と交流を深め、別れを惜しむという場面を見て感動したのを覚えている。今回、中日両国の農業従事者がぶどうの栽培、米の生産や農協の仕組みなど、様々な農業の話題について議論する光景を見て、まだまだ十分とは言えないが、両国青年の交流が確実に深まっていることを身をもって感じることができた。

団員たちの多くは日本が初めてで、日本の農村の様子を目にするのも無論初めてだった。山地で懸命に働く多くの高齢者の姿を見て、「なぜまだここに残っているのか」と聞いた団員がいた。「ここが好きで、故郷をよくしていきたいから」という答えが返ってきた。この団員は非常に感動したという。JA横浜青壮年部の組合員たちと交流し、日本にもまだ農業をしている若い人がいるんだと嬉しく感じた団員もいた。

今回の代表団の団員は全国から選ばれた青年の農業従事者だが、大学卒業後に都市部での好条件を放棄し、故郷に戻り「村官」になった人、自ら起業し村の人たちを裕福な道に導く人もいる。また、日本の農協に似た生産合作社の社長を務める人もいる。彼らは2年前に制定された「農民専業合作社法」に従い、生産合作社という新しい農村の形式を模索し、実践している。

中日両国の農業にはそれぞれ異なる事情があるが、農村を振興させ、健康で栄養たっぷりの農産物を都市部の人々に食べさせようと努力、模索と革新を重ねる人たちがいるのは同じだと思う。

この特集は、記者自身の記述や感想も織り交ぜ、また団員たちの感想を一部集めたもので、今後の両国の農業を考える上で少しでも参考になればよいと思う。

(「チャイナネット」記者:張 梅)

 

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