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大学生村官、「新鮮に感じたのは卸売り市場」
発信時間: 2009-09-09 | チャイナネット

北京の「大学生村官(大学を卒業後に農村に戻り村役所で働き、新しい思想や技術をもたらすことが期待されている若い人たち)」の代表の一人として、中国青年代表団に参加し日本を訪問した。わずか8日間の訪問だったが、感じたことは多かった。

中国は農業大国で、「社会主義の新農村」の建設が進んでいる真っ最中である。その重点の一つは、いかに農村の産業を発展させるかということだ。自身の実状に基づき、日本のような先進国の成功した経験を借りてこそ、中国の農業経済は良好かつ急速な発展を遂げることができる。

横浜の畑を見学する王郝乾さん

まず、農村の産業について言えば、私たちが見学した長野県松本市の産業構造は参考にする価値が大いにあると思う。肉類、野菜、果物の生産施設では、農家は政府部門の計画に基づき、地域のニーズに合わせて農業製品の高度機械化による養殖と栽培を行い、農業ブランドがつくられる。これによって農産物の付加価値を高め、農家の利益を最大にすることができる。

農業の講義を聞く

次に、農家が農協の統一した指導のもとで農業活動を行うことが、日本農業の特徴の一つだと思う。例えば、ここ30年前後の発展を経て、JA横浜に整った経営や管理の体制ができている。農協の下には銀行、保険会社、技術の開発や指導を行う部門があり、農家の需要と困難に合わせて、栽培、販売や技術の指導など一連のサービスを提供している。

松本市の卸売市場で花の競売の様子

最も新鮮に感じたのは、松本市の卸売市場では小売業者が競売の形で農産物を購入していることである。花、野菜、果物の卸売価格はすべて競売で決められる。これにより農家の合理的な利益と競争が保障される。

現在、農産物の国際取引が次第に発展していく中、農業大国である中国が農産物の貿易輸出を拡大するには、他国のやり方を参考にし、中国の農業発展にふさわしいパターンを探す必要がある。

 

王郝乾さんのプロフィール:

1984年6月生まれ。2007年に中国防衛科技学院の国際経済・貿易専攻を卒業。現在は北京市門頭溝区清水鎮西達幺村党支部書記補佐を務める。「中国都市部・農村部の計画立案と農村事業戦略発展の研究課題グループ」の特別研究員も兼任する。

「チャイナネット」 2009年9月9日

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