中国青年代表団の一員として、7月27日から8月3日まで、日本を訪問した。訪問の中で感じたことは多かったが、一番印象深かったのは日本人が細いことにも気を配っていることだった。「ディテールが成敗を決める」と言われるが、この点は特に私たち中国の若者が学ぶべきものだと思う。
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農場でわさび漬けを体験
長野県松本市でぶどうとりんごの栽培過程を学んだときの光景を今でもよく覚えている。りんごを例に挙げると、枝切り、花摘み、剪定などの工程があるが、そのりんご栽培の全工程を聞き私は衝撃を受けた。というのは、私たち中国の人たちのりんごの栽培がいかに粗放であるかということを思い知らされたからである。
日本のりんご栽培は細部にも気を配っている。すべての枝を剪定し、小さな花を一輪一輪摘み、すべての花の受粉状況、果実の日光の照射まで把握し尽くされている。その結果、りんごの木1本当たりの生産量は中国より少ないかもしれないが、質ははるかに良い。中国で栽培したりんごを日本で売ればその多くが不良品になるだろうと思った。
そして、自分の企業の管理も同じではないだろうかと考えた。生産であれ、財務であれ、業務であれ、細部は確かに肝心な役割を果たしている。細部をしっかりやれば、それは完璧なプロセスになり、よい結果を生み出せるに違いないと確信している。
(筆者:山東省山歌食品有限会社の謝梅木社長)
「チャイナネット」 2009年9月3日 |