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陳団長、「日本の皆様に真実の中国を理解してほしい」
発信時間: 2009-09-02 | チャイナネット

(陳凱雲団長の8月2日の帰国前の報告会での挨拶)

日本の皆様、団員の皆様

こんばんは。

日本政府のお招きにこたえ、私たち中国青年代表団農業分団の団員82名は、7月27日から8日間にわたる日本訪問を行いました。日本滞在中、私たちは東京都、横浜市、松本市、奈川地区などを訪れ、2回の講義を聴講し、10社の工場や牧場、農業関係の施設を見学しました。また、4カ所の名所にも訪れ、手作りを体験し、3回の大規模な中日交流会に参加し、数多くの日本の方々と幅広い分野において交流を行いました。皆様の努力により、すべての公務活動が順調に進み、中国青年代表団農業分団の今回の訪日は円満に成功いたしました。

この場を借りて、中国青年代表団農業分団の全員を代表し、今回の訪問にご協力くださいました日本外務省、日中友好会館、日本国際農林業共同組合、東京都、横浜市、松本市、奈川地区の皆様、及び中日青年達の友好交流にお力を貸してくださいました皆様に、心から厚くお礼を申し上げます。

訪問先の責任者にプレゼントを贈呈する陳団長

今回の訪問は主に2つの面において大きな成果をもたらしたと思います。まず1つ目は、日本の経済文化、特に農業分野において多くの先進的な経験を学ぶことができました。

中国と日本は同じアジアに属し、古来、世界に大きな影響を持つ国であります。今年は中華人民共和国建国60周年、中国改革開放政策の実施から31年に当たります。中国はこの数十年で経済、文化などの面において大変革を果たし、世界を驚かせています。中国のGDP総生産はすでに日本と非常に近い水準に達していますが、1人当たりの平均値を見ますと、まだ日本の10分の1にも達しておりません。経済発展の面においては、今後も引き続き努力する必要があります。

今回、訪日期間は短かったですが、私たち代表団員にとっては、日本の経済発展において蓄積された優れた経験を学ぶ良い機会となりました。

日本国際農林業協働協会は、農産品の生産、流通、販売、質の管理などの面において、多くの経験を積み重ねており、近代化建設を進める中国での新しい村づくりにおいて大変参考になります。

キリンビール横浜工場の見学では、生産過程における二酸化炭素のゼロ排出を実現しており、これは中国で進める環境保護事業、環境にやさしい生産、低炭素生産ないし世界の温暖化防止への貢献にも大きな役割と意義を持っています。

また、松本市のスイカ工場では、IT技術を有効に活用し、製品の運搬システムをより合理化し、私たち団員は大いに見聞を広めることができました。また、中国が今後どのように情報化、工業化手段を利用し農業生産のレベルを高めていくかについて、視野を広げることができました。

奈川地区の美しく独特な生態環境は、人間と自然の調和の取れた関係を感じさせ、中国の農村、特に森林地区で環境保全を前提とし地方経済をいかに発展させていくかを考える上でもよい参考になりました。

日本の農村には農業人口の減少や高齢化などの問題がありますが、これらの中ですでに中国に存在する問題や、中国で起こりうる問題もあります。これらの問題への対策は、中国で今後起こる同様の問題の解決の参考ともなると思います。

2つ目に、今回の訪問を通じて、中日両国の青年交流を強化し、両国民の相互理解と友情を深めることができました。

中日両国は一衣帯水の近隣で、文化が相通じ、経済の相互補強性が強く、両国民は深い友好関係を築いています。中国青年対外交流において、中日青年の交流は最も歴史が長く、規模が大きく、範囲も広いです。

昨年は「中日平和友好条約」締結30周年で、胡錦涛主席が日本を訪問しました。両国関係は新たな歴史のスタート地点に立っています。今回の訪問は両国政府が決定した青少年大交流計画を実施するもので、重要な意義を持っています。

訪日前、在中国日本国大使館は歓送会を開き、宮本雄二大使が出席されました。28日にも中日友好会館で盛大な歓送会を開いてもらえました。訪日中、代表団はJA横浜青壮年部の十数名の青年と交流し、奈川地区の数十名の方たちと親睦会を行い、中日双方の青年はこの機会に各面において交流を行いました。

日本滞在中、印象深いことも多かったです。奈川地区でそばを作ってくれた82歳のお婆さんに、代表団の団員はそれぞれ自分のプレゼントを贈呈したのですが、お婆さんと娘さんは感動し、団員たちのバスに乗り、「店で食事をするお客さんからプレゼントをもらうことは今までになかったです。皆さんの友好に非常に感動しました」と、お辞儀をしながら感謝の気持ちを述べてくれました。分かれるとき、お婆さんと娘さんは涙を流していました。私たちも感動し、中日両国の国民の間にある深い友情を切実に感じました。

今回の中国青年代表団の団員のほとんどは日本が初めてで、団員たちは見学と交流の中で日本を感じ、理解しようとしていました。日本の友人の皆様にも団員との触れ合いで客観的に真実の中国を理解していただければと存じます。

明日、中国青年代表団は帰国しますが、ご在席の皆様にもぜひ中国にいらしていただきたいと思っています。中国青年と中国国民の友好と誠意を感じることと存じます。

日本の皆様の行き届いたサービスと親切なおもてなしを心より感謝しております。

最後に、ご在席の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り致します。

中日両国の世世代代の友好を望んでいます。

ありがとうございました。

「チャイナネット」 2009年9月2日

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