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日本農業の印象②高齢者と中国人の嫁
発信時間: 2009-08-24 | チャイナネット

日本に行く前に、日本の農村部における高齢化や嫁不足の問題を聞いたことがあったが、横浜と長野県松本市の農業を見学したとき、元気に働く高齢者や中国人のお嫁さんの姿に驚いた。

一、 親切で働き物の高齢者

JA横浜を見学する際、団員たちは付属の高齢者福祉施設も訪れた。高齢者たちは昼間をそこで過ごし、夜に自分の家に帰る。高齢者たちは自ら手を差し伸べ団員たちと握手し、「さようなら」と私たちの帰る姿を暖かい言葉で送ってくれた。

JA横浜の付属施設である高齢者福祉施設

JA松本ハイランドのすいか共選所で、ごうごう鳴り響く機械のそばには白髪のお婆さんの姿が見える。すいかが回ってくるのを待っていた。すいかがレールを渡って来ると手速く籠に入れ、次の検査段階に回す。高齢者が多いため、農業生産や加工では機械化が進んでいるという。

団員たちに親切に蕎麦作りを教える奈川地区の人たち

また、地元の人たちの話によると、松本市奈川地区は健康で長寿の地区とされており、人口の4割、つまり5人に2人が高齢者である。奈川地区は高冷地で所得が少なく、若い人は農業生産にあまり興味を抱いていない。そのため農業人口が毎年減少し、産業の規模は縮小している。

「若者を故郷に引き止める措置は何かあるのか」と聞くと、松本市役所奈川支所の役員は首を傾げて「そうですね、難しいですね」と答えた。

二、中国からのお嫁さん

農業人口が減少し、後継者が少ないのと同時に、嫁不足も一つの問題となっている。

奈川地区の人たちとの盛大な交流会の会場には、4人の中国からのお嫁さんが子供を抱き、日本人のご主人と一緒に姿を現した。王さん(仮名)は日本で一年研修して帰国したが、その後、今のご主人と結婚した。ご主人が微笑みながら不自由な中国語で「这是我老婆(家内です)」と挨拶してくれた。彼女たちは久しぶりに中国人と会い、楽しくその夜を過ごした。同じ故郷からの団員に誘われ、舞台で一緒に鄧麗君(テレサテン)の「時の流れに身をまかせ」を歌った人もいた。

三、団員、「私の故郷と一緒」

日本の農村人口が減少していることを聞き、重慶市南川区大観鎮から参加した張騰鳳さんは「私の故郷と一緒ですね。若い人があまり田舎に残らないのです。みな広東省など沿海部に出稼ぎに行っています。家に残るのはいわゆる『996138部隊』で、すなわち年寄り、婦人と子供です」と語る。

福建省から参加した謝思恵さんは昔の農村の風景を振り返り、「従来、田舎では耕地面積の広さで隣人とけんかしたこともよくあって、農耕の季節になるとにぎやかな光景でした。でも、今は半分以上の人が出稼ぎに行き、商売などをしています」と寂しそうに話す。

若者の農村部での起業を奨励する政策など、中国政府は様々な措置を打ち出しているが、中国も日本と同じように農村人口の減少や高齢化という問題に直面している。

「チャイナネット」 2009年8月24日

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