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訪日団員 細かい点から一つ一つ感じた日本 |
発信時間: 2009-09-10 | チャイナネット |
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日本での数日間にわたる経験は、生活、仕事のなかでのちょっとした場面を通して、私たちに多くのことを感じさせ、悟らせてくれたので、日本に対してより具体的に理解することができた。日本も同じように非常に多くの問題を抱えているが、学ぶに値するものも非常に多いと思った。総括すれば、以下の幾つかが挙げられる。 1.日本人は物事に非常に真面目である 日本に着いたその時点から、日本人の物事への真面目な一面を感じた。 空港で最初に会ったのは、通訳の倪加恩さん。50歳前後。でも、仕事ぶりは若者に劣ることはない。まず団員名簿を受け取り、一人ひとりの名前を透き通った声で呼びながら目を輝かせ、点呼を終えるとすぐに観光バスが停まっている場所まで案内してくれた。 さらに日本に着いた夜のこと。部屋に行こうとしたところ、エレベーターによって停まる階が違うのを知らず、間違ったエレベーターの傍で立っていると、よく気のきく従業員がルームキーの番号を見て、正しいエレベーターまで案内してくれたのだ。私たちがエレベーターに乗ってからその場を離れるなど、誠意ある態度と責任ある精神は一瞬、異国の土地でも安全さを感じさせてくれた。 松本市奈川地区の美しい景色 2.日本人は環境保護を非常に重視する 日本の環境の素晴らしさには非常に驚かされた。東京タワーの上に立った時だが、タワー下の建築物が太陽の光に反射して目にまぶしく、どの建物も毎日、きれいに掃除されているかのようだった。国会議事堂や皇居に続く道路は水で洗われたばかりのようで、地面に倒れても衣服が汚れることはない、と感じたほどだ。普通の市民の庭には緑化のために木が植えられ、中国の盆栽のようにしっかりと剪定されていた。 松本市のある農家でそばを食べていた時、窓の外を清流がゆっくりと流れ、思わず屋外に出て走り回ってしまった。深呼吸をするとたちまち、晴れ晴れとした気持ちになった。奈川地区の森林カバー率は94%。人がここで生活するのは一種、別の境地であり、同時に原始林のなかで生産された牛乳もこのように自然であることを体験した。 3.日本人は産業で利益の大半を稼ぐ 日本市場を歩き回った際、中国製品が非常によく目に止まった。これらの製品は見たところ質も非常に良く、もちろん価格も安くはない。思わず、どうしてこれほど多くの中国製品があるのか聞いてみたくなった。 同時に、中国が稼ぐ加工費は商品小売価格の10分の1、というデータも理解した。そうしたことから、1つの産業のなかで大半の利益が手中にあることが、日本が先進国になった原因に違いない、という結論を非常に簡単に得ることができた。日本には設計または技術があるため、全業界で大半の利益を稼いでいる。わが国をより速くより円滑に発展させるうえで、これは私たちが学ぶべき非常に重要な点になるはずだ。 4.日本人は人に優しい生活を設計する 日本人の生活や仕事のなかには人に優しいことが数多く見られる。例えば、運転手は私たちが視察している間に雨に降られるのを心配し、多くの傘を準備して車の前方に置いておいてくれた。通訳は毎朝、その日の天気はどうか、雨が降る確率はどれほどかを教えてくれた。地下鉄の駅にはほぼ飲料の自動販売機が設置されていて、乗客にとって非常に便利だ。 5.観光を通して文化を体験する わさび漬けの作り方を体験 文化の体験は日本観光の一大特色だ。観光客がそばの収穫、そばやわさび作りに参加して視覚、嗅覚、触覚から1つの製品または1つの文化を味わうことで、観光の質はグレードアップされる。これも私たちの観光地が学ぶ価値があり、同時に私たちの農村めぐりでもそれを特徴、長所にすべきだろう。 6.日本人は交通ルールを非常に重視する 日本人は交通ルールをきちんと守っている。車が通過しなくても、歩行者は信号が青になってから渡り、また車は横断歩道に近づく前に減速するため、安心感がある。さらに非常に面白いことがあった。日本の運転者はクラクションを余り鳴らさない。廃棄処分にするまでほとんどクラクションを使わない新車もあるという。こうすれば、騒音防止に貢献できる。 7.日本人は節約する 節約は日本人の良き習慣だ。食べる分だけ注文するのが、飲食面の節約では非常に重要で、最初からこうすれば、食べ残す料理も少なくなる。注文した料理を残すことを日本人はあまり好まない。こうした内的、外的な要素が人々に節約の励行を促しているのではないかと思う。 (筆者:楊発貴氏 中国青少年代表団農業工作者分団々員、四川省資陽市楽至県回攔鎮川主廟村支部副書記) 「チャイナネット」 2009年9月10日 |
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