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中国電子辞書市場唯一の外国メーカー「カシオ」 差異化で発展の空間を創造
発信時間: 2009-12-22 | チャイナネット

 

急速に電子辞書が普及している中国。「諾亜舟」や「名人」、「文曲星」など中国ブランドがその多くのシェアーを占める中、「カシオ」は唯一の外国メーカーとして、その存在が際立っている。「チャイナネット」はこのほど、カシオ(上海)貿易有限公司の吉田修作副総経理に、カシオ電子辞書の中国市場での展開について話を聞いた。

 

――進出した当時の中国市場の状況について。

カシオが中国市場に正式に進出したのは2005年4月です。当時、中国の市場には大陸や香港、台湾のメーカーの中英辞書がほとんどで、日本語をきちんと勉強する人たちに役立つような日本語の辞書を収録したものはありませんでした。価格も500元ぐらいの製品が多く、中学生や高校生を中心とした製品でした。

 

――日本には電子辞書を出しているメーカーも多いが、なぜカシオだけが中国市場に進出しているのか。

日本の製品は中国メーカーの電子辞書に比べて価格がかなり高く、中国メーカーの製品ならだいたい数百元ですが、カシオだと1000元以上はします。ですから製品を中国に持ってきて成功させるにはそう簡単なことではなく、かなりの試練を伴うでしょう。他のメーカーはたぶんそういうことを考えて、すぐには中国市場に入ってこないのだろうと思います。

 

――カシオの中国での販売実績について。

主力製品は英中と日英中で、販売量の半分ずつを占めます。中国市場でのシェアに関したきちんとした統計がないのではっきり答えられませんが、想像するところでは金額ベースで約10%~20%ぐらいでしょうか。また中国での売上げは世界全体の約5%です。

 

――価格面で不利なカシオだが競争力はどこか。

まずは権威ある辞書の収録です。カシオは常に中国の教育者たちと交流し、どの辞書の評価がいいか尋ね、きびしく選んだものを搭載しています。その他にも検索のしやすさや音質など、品質の面では評価を得ています。

 

――多くある中国メーカーの中で一番ライバルは?

メーカーによって販売ターゲットが違うため、ライバルはいません。カシオは大学生を中心と考えていますが、他のメーカーは中学生と高校生がメインで、重なる部分も多少はありますが、そんなに多くはありません。

カシオは質の高い辞書などを入れている他には、学習に必要のないゲームやmp3、mp4の機能は一切ありませんし、これから追加するつもりもありません。ところが他社は年齢の低い人をターゲットにしているため、若い人が好むような機能や受験向けの機能を多く入れています。

 

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