指揮者の小澤征爾氏（資料写真）

世界的な指揮者である小澤征爾氏（７４）が食道がんにかかり、6月までの全公演をキャンセルしたが、中国の音楽愛好家たちは、あいついで巨匠が早期に完治し、ステージに復帰するよう期待を示した。

小沢氏は中国の瀋陽で生まれ、幼少時代を過ごした。これまで、10数回中国で公演し、中国のファンはクラシックミュージック界ではアジアの代表的存在だと見ている。

小さいころからピアノに親しみ、現在、メディア関係の仕事をしている崔暁火さんは小沢氏の指揮が大好きだ。「小澤征爾氏の音楽に対する理解はとても積極的なものだと思う。オーケストラにもたらしたパワーとリズム感が新鮮だ。この半年の間によく休んで、早く元気に復帰できるよう祈っている」と語った。

建築デザインの仕事をしている陳姍姍さんも「小沢氏のパフォーマンスによって、西側のクラシック音楽はオリエンタルな雰囲気と活力が生まれた」と評価し、「一日も早く回復できることを祈っている。また、もう一度中国のステージで公演するよう願っている。必ずチケットを買って聴きに行く」と述べた。

「中国国際放送局　日本語部」より　2010年1月8日