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第5期中日友好21世紀委員会第1回会合が閉幕
発信時間: 2010-02-10 | チャイナネット

第5期中日友好21世紀委員会第1回会合が9日、江蘇省揚州市で閉幕した。今回の会議は国際・地域構造に変化が現れ、中日関係が新たなチャンスに直面する中で開かれた。7日の開幕以降、両国の委員は現状に立脚し、長期的な視点で見て、新情勢下でいかに中日戦略的互恵関係を強め、中日関係をより発展させるかについて、有益な意見を広く吸収し、誠意を持って討論を行ってきた。会議では以下の見解と提案が出された。

会場の様子

1. 中日関係は新たな発展のチャンスの時期に突入した。両国政府は中日関係を重視し、長期的に安定した友好・協力政策を実施することに力を入れている。両国の外交における中日関係の立場を向上させ、両国関係をより広範囲、高レベルで発展させる。日本側は、より幅広い視点から中日関係を観察し、両国関係に存在する問題や相違に目を向けるとともに、大局を見極め、中日戦略的互恵関係をより深めるべきだと考える。

2. ポスト金融危機時代の世界経済の発展動向に着目し、エネルギー・環境、エコ・低炭素、循環型経済などの分野で協力を強化する。中国側は、中日循環型経済の唐山曹妃甸パークの建設などの大型協力プロジェクトを実施し、情報・通信、バイオ医薬、新材料、クリーンエネルギー自動車などの戦略型新興産業の協力を積極的に進めることを提案した。

3. 人的交流のルートを拡大し、国民感情の改善を多方面から同時に進める。上海万博をきっかけに、人的交流を拡大する。両国のメディア、社会科学系の職員の交流を引き続き進める。中国側は、日本側が中国人の訪日ビザ手続きをより簡略化することを望んでおり、両国の青年作家の交流を強化し、「中日仏教芸術祭」を創設することを提起した。また日本側は、両国民の心と心の交流を重視すべきだと提起している。

4. 両国のアジア一体化プロセスにおける協力強化を中日関係発展の主な方向とする。金融の地域協力を強化し、金融のセキュリティネットワークを共同で構築する。メコン地域開発を共同で進め、アジアのインフラのネットワーク化を進める。中日韓の自由貿易区の産学官共同研究を加速化し、公式な話し合いを早急に開始し、自由貿易区を突破口とし地域統一市場の建設を推進する。

唐家璇座長

中国側の唐家璇座長は総括のスピーチを行い、「今回の会議における決意は高く、議題は幅広く、多くの成果が出された。双方の委員たちは中日の今後の協力の方向を深く話し合い、違いを尊重しながら共同点を探り、誠意を持って対話を行い、相互理解や信頼、友好を深め、心を打つ会議となった」と述べた。

また、「揚州と中日関係には深い歴史がある。唐代に苦難を恐れず日本に渡った、中日の文化交流に永遠に残る業績をあげた鑑真は揚州大明寺の僧である。今回の会議の閉幕式が揚州で開かれたことも先人を思い起こし、将来を激励するという意味を含んでいる。双方の努力のもと、第5期中日友好21世紀委員会でよい成果が得られ、両国政府と国民の期待に背かず、新世紀の中日関係の発展に貢献していくことを願っている」と語った。

日本側の西室泰三座長は、「会議では活発な交流が行われ、多くの成果が得られ、よいスタートを切ることができた。新たな情勢下で、日中両国は世界的な視野から両国関係を取り扱い、広い分野で互恵協力を強化し、両国民の相互理解と友好を深める必要がある。日本側委員は中国側委員とともに努力していくことを望んでいる」と述べた。

「チャイナネット」 2010年2月10日

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