正義・公正・良知の拡張
カナダに住んで長くなる華人の奚紅纓さんは、抗日戦争の元兵士の子の世代である。父親の奚家華さんは当時、遠征軍に身を投じ、南京大虐殺に参加した日本第18師団とミャンマーのミッチーナーで戦ったこともある。
「南京大虐殺資料が『世界記憶遺産』に登録されたと聞いて、みんな涙を流して喜んだ」。奚さんによると、記憶遺産登録はユネスコだけにかかわるものではなく、正義・公正・良知を広げ、歴史を記憶させ、真相を明らかにするものであり、日本のあの手この手の妨害を克服して手に入れた大きな勝利と言える。
奚さんは、「30万の同胞の犠牲という事実は、温度のない数字にとどまるものではなく、一人ひとりが命を持っていたということを知らなければならない」と強調する。「南京大虐殺」という言葉は今日、世界の記憶となり、国家・民族のレベルから世界・国際のレベルへと格上げされた。全世界の平和を愛する人々に、歪曲された歴史の真相がついに明らかになったことを知らせる快挙となった。
日本の民間には謝罪の声も