5年前、大地震が日本の東海岸を襲撃した。地震によって引き起こされた津波は広範囲にわたって壊滅的な被害をもたらし、死者は1万6千人、経済損失は2000億ドルにのぼった。生き残った人々の生活にも大きな影響がもたらされている。襲撃の被害が最も深刻となった地区の一つが、日本最大の島である本州島の東北部にある小さな漁村・大槌町であった。洪水が引いた後も、大槌の人口は大量に減少し、多くの人が帰る家を失った。この写真は、カメラマンのアレハンドロ・チャスケルベルグ氏が初めて大槌に来た際、ミウラ・コウイチさん(左から2人目)とササ・アカノブさん(右から2人目)、その親戚らを、この町の廃墟となった港で撮影したもの。彼らはかつてここで、魚の干物作りと包装を行っていた。