国家図書館の張志清副館長によると、今回の寄贈は日本人が中国に無償で寄贈した漢籍の数としては1949年以来最多で、これらの文献は中日の歴史における文化交流を表し、中日文化交流史の新たな証拠になる。
1000年紛失していた重要典籍も
今回寄贈された漢籍は保存状態が良好で、中には中国の歴史において長年紛失していた重要な典籍もある。特に、中国古代政治文献選集『群書治要五十巻』は唐末に紛失し、国内で1000年以上伝承が途絶えていた。遣唐使が日本に持ち帰り現在まで伝わり、今回は日本の天明7年(1787年)の木版印刷本、計25冊が寄贈された。