中国駐大阪総領事館が緊急体制に
台風21号が4日、日本に上陸した。台風の影響により、タンカーが関西空港の連絡橋に衝突し、旅客3000人が空港内で足止めされた。その中には約750人の中国人が含まれる。中国駐大阪総領事館の連絡を受け、足止めされていた中国人が5日、車で移動開始した。また一部の航空会社は乗客に無料の変更・キャンセルを提供し、かつ関西空港の再開前に名古屋や東京などを出発地に変更できると表明した。北京青年報の調べによると、連絡橋の片側の通行が再開されており、空港のバスが旅客を移動させた。
中国駐大阪総領事館は公式サイトで関連情報を発表した。それによると、台風により関西国際空港で足止めされている旅客は約2650人で、うち750人余りが中国人だ。総領事館は直ちに緊急体制に入り、第1陣となる活動チームを空港周辺に派遣し、足止めされている中国人客の情報を理解し、日本側と対策を練った。日本側は本日午前、中国人の集中移動を開始し、4回に分け移動させた。うち1、2回目で360人の移動が完了した。
タンカーが連絡橋に衝突
関西空港が「孤島」に
豪雨を伴う台風21号は4日、西日本に大きな被害を与えた。現地メディアの報道によると、台風21号により5日まで11人が死亡し、600人以上のけが人が出ている。
4日午後1時30分頃、大阪湾に停泊していたタンカーが台風の影響を受け、関西空港と大阪市、泉佐野市を結ぶ連絡橋に衝突した。情報によると、この連絡橋は大阪湾の海域に跨る、関西空港が外とつながる唯一の地上輸送ルートだ。連絡橋は鉄道と道路に分かれ、関西空港に向かう列車・電車・自動車は連絡橋を使う必要がある。
現場の映像を見ると、タンカーが衝突したのは連絡橋の道路側だ。衝突した部分は損壊が深刻で、一部の道路が鉄道側にずれ込んでいる。幸いにタンカーの作業員11人に負傷者は出ていない。連絡橋は衝突後直ちに閉鎖され、関西国際空港が孤島になった。
また台風による豪雨の影響で、空港の滑走路、駐車場、周辺建築物の搬送路などの広い範囲で浸水し、旅客3000人余りと空港の職員2000人余りが足止めされた。