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japanese.china.org.cn |05. 12. 2021 |
【中国を読み解く】中国の経済波及は変わらず重要〜AGC中国・上田敏裕総代表に聞く
6回目の開催となる「中国を読み解く(読懂中国)」をテーマにした国際会議が1日から4日にかけて広東省広州市で行われ、政治家、学者、国内外の企業家の代表など600人余りがオンラインまたはオフラインの形で参加しました。同会議は中国の発展状況や国際協力に関して理解を深めることを目的とするもので、参加した日本企業の代表者に中国でのビジネス展開や中国市場への認識についてお話を伺いました。
◆AGCグループ:中国の他国に対する経済の波及は変わらず重要
4年連続で中国国際輸入博覧会に出展してきたガラスメーカー世界大手AGCグループの上田敏裕中国総代表は、中国国内と海外から見る中国に「ギャップ」があることを実感しつつも、「中国マーケットの巨大さと魅力に変化はなく、他の国への経済の波及は変わらず重要である」との考えを示しました。
上田氏は、「改革開放以降の中国は、『世界一のマーケット』」と評価した上で、AGCグループは、自動車やテレビなどの従来の強みのある分野、さらに5Gやバイオテクノロジーなど中国が注目するその先を見据えた分野の両方である「両利き」の経営に力を入れていると紹介しました。
「中国政府の強いリーダーシップ、同じ方向を向いて一斉に進んでいく一体感、それこそが強みだと感じている」
このように上田氏は語り、中国がこれまでに急成長を遂げてきたことの実感をまとめるとともに経済面では依然として大きなパワーを感じるとしています。同時に、中国が目標に掲げるカーボンニュートラルや共同富裕は、世界規模の課題でもあるとし、中国の実現を通してそのモデルが世界で参考になることに期待を示しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年12月5日