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japanese.china.org.cn |16. 02. 2022

外交部「日本の原発汚染水処分の全過程のIAEAによる監視・検証を希望」

タグ: 原発汚染水処分の全過程
「人民網日本語版」  |  2022-02-16

国際原子力機関(IAEA)の調査団が近く福島原子力発電所の原発汚染水の海洋放出処分について安全性の評価を行うとの報道について、外交部(外務省)の汪文斌報道官は15日の定例記者会見で、「中国側はIAEAの技術ワーキンググループが客観的・公正・科学的という原則を堅持し、日本の福島原発汚染水処分の全過程について独立した評価と監視・検証を行い、原発汚染水処分の絶対的安全を確保することを希望する」と表明した。

【記者】IAEAの技術専門家チームが14~18日に日本を訪れ、15日に福島原発の原発汚染水の海洋放出処分について安全性の評価を行うとの報道について、中国側としてコメントは。

【汪報道官】報道に留意している。中国側はIAEAの技術ワーキンググループが客観的・公正・科学的という原則を堅持し、日本の福島原発汚染水処分の全過程について独立した評価と監視・検証を行い、原発汚染水処分の絶対的安全を確保することを希望する。日本側は全面的に協力し、原発汚染水の安全性、データの正確性、処分手段の有効性などの面で監視と検証を受けるべきだ。中国側はIAEA技術ワーキンググループの進捗を注視し続ける。IAEAがステークホルダーを始めとする国際社会に直ちに通知することを希望する。

私が強調したいのは、IAEA技術ワーキンググループが海洋放出以外の原発汚染水処分計画を評価することについて、日本側が同意していないということだ。(日本側が海洋放出以外の処分計画への評価に同意していない状況で)技術ワーキンググループの作業を中国が支持することは、原発汚染水の海洋放出という日本側の間違った決定への同意を意味しない。日本側は国際社会の懸念を直視し、海洋放出という間違った決定を撤回し、各準備作業を進めるのを止めるべきだ。日本側は周辺諸国を含むステークホルダー及び関係する国際機関と十分に協議し、合意に至る前に、原発汚染水の海洋放出を勝手に始めるべきではない。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年2月16日