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japanese.china.org.cn |08. 03. 2022

中国と深い関わりがあるユニクロの発展の道

タグ: ユニクロ 市場環境 中国質造 ブランド
中国網日本語版  |  2022-03-08


 (写真はすべてユニクロ側が提供)


 輸入博覧会への2回連続参加、「ハイテク」で入館者一同を驚嘆させた巨大ダウンジャケットと1000平方メートル超の「Tomorrow Wonderland」展示エリア、昨年11月に北京市三里屯にオープンした中国初の「複合式明日生活館」など、2002年9月に中国大陸部の市場に進出して以降、世界的に有名な日本アパレルブランドのユニクロは科学技術の進歩と販売理念のイノベーションを追求し続けている。このほど、ユニクロに新たな動きがあった。

 

 3月2日、ユニクロは春夏新商品店舗体験全国10省10都市巡回展示を初めて開始した。上海を皮切りに南京、広州、深圳、武漢、長沙、重慶、成都、北京、昆明を周り、輸入博覧会の展示品と世界先端技術と文化クリエイティブの新商品を展示する。また、「ユニクロ科学技術文化クリエイティブ館」を設置し、「没入型科学技術芸術展」を通して東京、ニューヨーク、パリのLifeWear芸術と科学技術を表現する。ユニクロ中華圏の責任者は、多くの中国の消費者により新しい商品、より優れたサービス、より理想的な多様なライフスタイルを提供することが目的だと話した。

 

 これはユニクロの今後の中国市場開拓にとって大きな動きといえる。

 

中国での発展は市場環境のおかげ

 

 ユニクロは2012年から9年連続で「双十一」(ネット通販セール)の洋服カテゴリランキングで首位を維持している。また、年間80~100店舗新設の規模で急速に拡大し、中国大陸部180都市以上に850店以上を展開している。2019年、ユニクロは店舗とECの情報接続に着手し、在庫情報を一体化し、ネット注文商品の実店舗での発送・受け取りを実現した。昨年8月、ユニクロの親会社ファーストリテイリンググループは上海で初の中国自動化倉庫を始動し、オンライン・オフライン一体化消費を保障した。現在、中国市場はユニクロの最も重要な陣地となっている。

 

 ユニクロの中国事業の成功は中国そのものの発展と切り離すことができない。李克強総理が3月5日の第13期全国人民代表大会(全人代)第5回会議の開幕式で行った政府活動報告にあるように、中国は近年、革新けん引、産業チェーン・サプライチェーン安定の強化に多大な努力をしている。そのおかげで、中国は世界をリードするEC体系、デジタル化システム、整備と強固が進む産業チェーンを形成した。これはユニクロの中国市場での急成長に巨大なサポートと強力な保障を提供した。

 

「中国質造」の受益者と推進者

 

 中国はユニクロの主力生産国で、中国の人件費上昇により一部の洋服工場は生産を東南アジアに移転しているが、中国OEM生産の割合は現在もユニクロの工場の半数以上を占めている。「世界の工場」という名声が広がり、「メイド・イン・チャイナ」は品質保証のラベルになった。特に近年、メイド・イン・チャイナの発展レベルはさらに向上し、世界の消費者はメイド・イン・チャイナは独特なブランド拡散能力と品質進化能力を持つというイメージを持っている。この過程で、ユニクロは推進者であり、受益者でもある。

 

 上述の責任者によると、ユニクロは中国の優れた生産パートナーと協力し優れた商品を製造し、良品質で手頃な価格で「メイド・イン・チャイナ」を世界高品質商品の「中国質造」にする後押しをした。たとえば、ユニクロが中国で製造するヒートテックは吸湿発熱のブラックテクノロジーを採用し、世界の無数の消費者の秋冬に欠かせないアイテムとなった。また、中国で生産する軽い・暖かい・持ち運び便利・防水・静電気防止の5つの機能を備えるウルトラライトダウンは2020年にフォーチュン誌の「世界の偉大なデザイン100」に選ばれ、世界で売れる高品質商品となった。



 品質向上の過程で、ユニクロは現地で大量の専門人材を育成した。アパレル業界が分散密集の加工から効率的・大規模な自動化生産に切り替わる中で、ユニクロは中国で縫製と材料の専門家チーム「職人」を育成し続けると同時に、中国工場の管理者と熟練の作業員を東南アジアなど世界各地の加工工場に派遣し、品質を維持・向上させた。

 

中国国産ブランドとの競争に直面

 

 しかし、ユニクロは中国市場で試練がなかったわけではない。2021年の天猫「双十一」、多くのカテゴリでトップだったユニクロの業績は低下し、揺らいだ。2022年度第1四半期、中華圏の収益は前年同期比で小幅低下し、経営利益は大幅低下し、中国大陸部の収益と利益はともに低下した。業界関係者は、新型コロナウイルス流行による影響もあるが、中国国産の新ブランドの台頭による競争も軽視できないと見ている。

 

 近年、ITIB、巴拉巴拉、Ubras、蕉内など多くの国産ブランドが追い越し、これらの企業は消費者ニーズを洞察し、イノベーションを積極的に追求し、ECサイトやライブ配信などの新しい方法でブランドを宣伝し、中国消費市場を急速に獲得している。


 中国国産ブランドの台頭について、ユニクロ中国区の責任者は、「中国ブランドカルチャーの台頭の裏には中国の若者世代の個性、中国の文化クリエイティブが世界のファッショントレンドに溶け込む自信がある。ブランド間の競争は良いことで、ユニクロの強みは流行を取り入れながらも品質にこだわり、Made for Allという考え方を持ち、全ての人に洋服を提供できること」と話した。



アーティストとUTシリーズのコラボTシャツをデザイン


 また、ユニクロは中国の三線・四線都市など小都市などの市場に目を向け、今回の春夏新商品店舗体験全国10省10都市巡回展示はこの長期目標に向けた着実な一歩といえる。

 

中国に還元する社会貢献

 

 中国市場で成功したユニクロは、慈善心を持つ企業として中国社会に積極的に還元している。



 

 2019年、ユニクロは中国宋慶齢基金会と共同で「新生を伝承し優れた詩集を伝える力」ミャオ族刺繍プロジェクトを立ち上げ、中国のミャオ族刺繍文化のプラスエネルギーを発掘し、伝統文化の新生を後押しし、湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州の約1000人の刺繍女性に就職の機会を作り、平均月収を1300元に引き上げた。

 

 そのほか、ユニクロは湖北、上海、広東などの最前線の防疫スタッフと昨年発生した河南省水害の救援隊員に3000万元相当の高機能衣類を寄贈した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年3月8日