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japanese.china.org.cn |25. 03. 2022

40代から始める日本人の中国生活の記録②感動の北京冬季パラ開会式 日本人記者の目に映った希望の祭典

タグ: 北京冬季パラ
中国網日本語版  |  2022-03-25


 ● いま世界が必要とするスポーツの力


 いずれも自分にとって印象深い経験とはいえ、何か一つ、最も心に残った場面を挙げるとしたら、やはり聖火リレーは外せない。会場では、パラリンピックメダリストの車椅子の人や片足のランナーなどにより、トーチからトーチへと聖火が運ばれていった。最終走者に至っては、パラリンピック史上初となる視覚障害者、なおかつパラ陸上種目で過去に金メダルを4個獲得した李端氏であり、手探りで聖火台にトーチを挿す姿には、会場のあちこちから「加油!」(頑張れ)という熱い声援が寄せられた。彼らはハンディキャップを負いながらも、決してくじけることなくスポーツで夢を叶え、いま再び北京冬季パラ開会式という大舞台で勇姿を見せた。間違いなく今回の開会式のハイライトであり、きっと会場にいた人々だけでなく、テレビやインターネットを通じて見た世界中の視聴者や障害を持つ方々に大きな希望を与えたはずだ。


 


 約1時間半の式典を通じて感じたのは、各国のパラアスリートを始めとして、中国の人々、大会を支えるボランティア、さらには観衆など、開会式に参加した全ての者の「この大会を成功させよう」という一致した思いである。自分は会場にいた単なる一人の日本人に過ぎないが、そのような人々のポジティブな願いに触れ、感動を覚えるとともに、スポーツが持つ力と可能性を改めて知った。


 中国、そして世界の人々が求めているのは、対立ではなく共に未来へと歩んでいくことだ。互いに切磋琢磨し、競技が終わった後には健闘をたたえ、握手をするーーこのようなスポーツの精神こそ、ますます複雑化する今日の世界において、極めて重要な意義を持つ。北京冬季パラリンピック開会式は、そのことを多くの人々に伝えたと、自分は強く信じている。


 人民中国インターネット版 2022年3月25日

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